喜びは、育てるもの

喜びというものは、
どこかからふいにやってくるもののように
感じることがあります。
うれしい知らせが届いたり、
誰かがやさしい言葉をかけてくれたり、
思いがけずよいことが起きたり。
そういう喜びは、
たしかにありますよね。
けれど、もう少し日常を見てみると、
ただ待っているだけではなく、
自分の関わりの中から生まれていることも
案外多いのかもしれません。
部屋を少し整えたあとに、
ふと気持ちよく感じること。
好きな花を飾って、
その場所を通るたびに少し心が和むこと。
誰かに喜んでほしくてかけた言葉が、
相手の笑顔になって返ってくること。
それは、
自分が何かを頑張ったから偉い、
という話ではなくて、
自分の中にある
"好き" や "大切にしたい" 気持ちが、
暮らしの中に小さな喜びを作っている、
ということなのだと思います。
もちろん、いつもそんなふうに
前向きに動けるわけではないですよね。
疲れている日もあります。
何もしたくない日もあります。
今日を何とか過ごすだけで精一杯の日もあります。
でも、
気力がある時にほんの少しだけ、
自分の好きなものに手を伸ばしてみる。
大切にしたいものを、
少しだけ大切にしてみる。
それだけで、
心に小さな灯りがともることがあります。
自分が何を好きで、
何を大切に思っていて、
誰に心を向けているのか。
そのあたりから、
静かな喜びが生まれてくることもあるのかもしれません。
そんなふうに思うと、
今日の何気ない選択も、
小さな意味を持ちはじめる気がします。
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