
教員を続けたい気持ちはある。
けれど、
このまま続けていけるのか分からない。
そんなふうに、
心の中で何度も考えてしまうことがあります。
子どもたちのことは大切。
教育への思いがなくなったわけではない。
先生という仕事に、意味を感じてきた時間もある。
それでも、
朝になると心が重くなったり、
学校のことを考えるだけで苦しくなったり、
この働き方を続けていく自信が持てなくなったりする。
「辞めたい」と思う自分がいる。
「でも、本当に辞めていいのだろうか」と思う自分もいる。
その間で、
ひとりで苦しくなっていませんか?
教員を続けるかどうかの迷いは、
簡単に答えを出せるものではありません。
責任感。
子どもへの思い。
職場の状況。
心身の疲れ。
家族や生活のこと。
これまで積み重ねてきた時間。
いろいろなものが重なっているからこそ、
すぐに結論を出そうとすると、
余計に苦しくなることがあります。
ここでは、
教員を続けるか迷っている先生の心の状態について、
少しずつ整理していきます。
教員を続けるか迷うことがあります
続けたい気持ちと、もう限界かもしれない気持ちがある
教員を続けるか迷う時、
心の中には一つの気持ちだけがあるとは限りません。
子どもたちと関わることに、
まだ大切な意味を感じている。
授業や学級づくりに、
やりがいを感じてきた時間もある。
けれど同時に、
もうこれ以上は苦しい、
このままでは自分がもたないかもしれない、
という感覚もある。
その両方があるから、迷うのだと思います。
「辞めたいなら辞めればいい」
「続けたいなら頑張ればいい」
そんなふうに簡単に分けられないところに、
この悩みの苦しさがあります。
子どものことを考えるほど、決められなくなる
教員を続けるか迷う時、
子どもたちの顔が浮かぶことがあります。
自分が抜けたら、学級はどうなるだろう。
あの子への関わりを途中で手放していいのだろうか。
子どもたちに申し訳ないのではないか。
そんな思いが出てくると、
自分の苦しさを後回しにしてしまうことがあります。
子どもたちのことを大切に思うからこそ、
簡単には離れられない。
けれど、先生自身の心や身体が限界に近づいている時、
子どものために頑張り続けることだけが、
本当に必要な答えとは限りません。
子どもへの思いと、
先生自身の心身を守ること。
その両方を、
分けて見ていくことが大切な場合があります。
「辞めたい」と思う自分を責めてしまう
教員を辞めたい。
そう思った時、強い罪悪感が出てくることがあります。
「こんなことを思うなんて、先生失格なのでは」
「子どものことを考えられていないのでは」
「もっと頑張っている先生もいるのに」
「自分が弱いだけなのでは」
そんなふうに、
辞めたいと思う自分を責めてしまうことがあります。
けれど、「辞めたい」という気持ちは、
すぐに退職を決めるための言葉とは限りません。
今の働き方が苦しい。
これ以上一人で抱えたくない。
少し立ち止まりたい。
心や身体が限界に近い。
そうしたサインとして出てきている場合もあります。
まずはその気持ちを責める前に、
何がそこまで苦しくさせているのかを、
丁寧に見ていくことが必要です。
→関連ページ:
「自分を責めてしまうとき」
周囲に相談しづらく、一人で考え込んでしまう
教員を続けるかどうかの迷いは、
誰にでも簡単に話せるものではありません。
職場で話すと、どう受け止められるだろう。
管理職に知られたら、評価に影響するのではないか。
同僚に心配をかけてしまうのではないか。
家族に話しても、学校の大変さまでは伝わりにくいかもしれない。
そう考えているうちに、
誰にも言えないまま、
一人で悩み続けてしまうことがあります。
けれど、一人で考え続けるほど、
頭の中では同じ考えがぐるぐる回りやすくなります。
答えを出す前に、
まず今の気持ちを外に出してみることが、
必要な場合もあります。
教員を続けるか迷う背景
仕事への思いがあるからこそ、苦しくなることがあります
教員を続けるか迷う時、
そこには仕事への思いが残っていることがあります。
子どもの成長を支えたい。
よい授業をしたい。
安心できる学級をつくりたい。
保護者とも丁寧に関わりたい。
先生として、できることを尽くしたい。
そう思ってきたからこそ、
思うようにできない時に苦しくなる。
大切にしたいものがあるからこそ、
現実との間で心が疲れてしまうことがあります。
もう教員としての思いがないから迷っているのではなく、
思いがあるからこそ、簡単には答えを出せないのかもしれません。
学校の仕事は、役割が重なりやすい仕事です
先生の仕事は、
授業だけではありません。
学級経営。
子どもへの個別対応。
保護者対応。
職場内の連携。
行事や会議。
事務作業。
校務分掌。
地域や家庭との関わり。
いくつもの役割が重なっていきます。
その一つひとつに責任を持とうとするほど、
心も身体も休まりにくくなります。
「授業は好き」
「子どもと関わることは嫌いではない」
それでも、
それ以外の負担が重なりすぎて、
教員を続けることそのものが苦しくなることがあります。
人間関係や職場の空気が、迷いを深めることがあります
教員を続けるか迷う背景には、
子どもとの関わりだけではなく、
職場の人間関係や職員室の空気が関係していることもあります。
相談しづらい。
助けを求めにくい。
周囲の目が気になる。
管理職や同僚との関係に緊張する。
自分だけがうまくできていないように感じる。
そうした状態が続くと、
学校という場所にいること自体が重くなっていきます。
教員という仕事が嫌になったというより、
今の環境の中で働き続けることが苦しくなっている場合もあります。
→関連ページ:
「職場の人間関係に疲れてしまった先生へ」
心身の疲れがたまると、判断する力も弱くなります
疲れがたまっている時、
人は物事を冷静に考えにくくなります。
眠れない。
朝がつらい。
休日も学校のことが頭から離れない。
小さなことでも涙が出そうになる。
何をしても気持ちが戻らない。
そんな状態が続くと、
「もう辞めるしかない」
「でも辞めたら終わりだ」
というように、考えが極端になってしまうことがあります。
心身が疲れている時ほど、
大きな決断を急ぐ前に、
まず今の状態を整えることが必要な場合があります。
答えを出すことより先に、
自分の心と身体がどれくらい疲れているのかを見ていくことも大切です。
すぐに答えを出そうとしなくても大丈夫です
「続けるか辞めるか」の二択だけで考えなくてもいい
教員を続けるか迷う時、
頭の中では、
「続ける」か「辞める」かの二択になりやすいものです。
けれど、その間にはいくつかの選択肢がある場合もあります。
少し休む。
働き方を見直す。
相談できる人を増やす。
今のつらさを整理する。
異動や環境の変化を考える。
今すぐではなく、時期を決めて考える。
もちろん、状況によって選べることは違います。
それでも、
今すぐ一つの答えを出さなければならない、
と思い込みすぎると、心はさらに追い詰められます。
まずは、
今どんな状態なのかを整理することから始めても大丈夫です。
「辞めたい」は、助けを求めたい気持ちの表れかもしれません
「辞めたい」と思う時、
その奥には別の気持ちがあることもあります。
少し休みたい。
誰かに分かってほしい。
今の状況を変えたい。
これ以上、傷つきたくない。
もう一人で抱えたくない。
そうした気持ちが、
「辞めたい」という言葉になって出てきている場合もあります。
だからこそ、その言葉をすぐに結論として扱う前に、
その奥にある本当の疲れや願いを見ていくことが大切です。
辞めるかどうかを決める前に、
まずは「何がここまで苦しかったのか」を整理してもいいのです。
これまで頑張ってきた時間を、なかったことにしなくてもいい
教員を続けるか迷う時、
これまでの自分まで否定してしまうことがあります。
もっと良い先生になれたはず。
うまくできなかったことばかりだった。
自分は向いていなかったのかもしれない。
そんなふうに感じてしまうことがあります。
けれど、迷っている今があるからといって、
これまでの時間がすべて間違いだったわけではありません。
子どもたちにかけてきた言葉。
授業の準備をしてきた時間。
保護者に丁寧に向き合おうとしたこと。
学級のことを考え続けてきた日々。
それらは、確かにあった時間です。
今の迷いと、
これまでの頑張りは、
分けて見ていくこともできます。
学校の外で、これからのことを整理してみる時間
今の気持ちをそのまま言葉にしてみる
教員を続けるか迷っている時、
気持ちはきれいにまとまっていないことが多いものです。
続けたい。
でも苦しい。
辞めたい。
でも怖い。
休みたい。
でも迷惑をかけたくない。
もう限界かもしれない。
でも諦めたくない。
そうした矛盾した気持ちがあっても大丈夫です。
カウンセリングでは、
どちらか一つに決めてから話す必要はありません。
まとまっていない気持ちを、
そのまま少しずつ言葉にしていくことができます。
何に疲れているのかを分けて見ていく
教員を続けるか迷う時、
「教員という仕事そのものがつらい」と感じることがあります。
けれど、整理してみると、
つらさの中身はいくつかに分かれる場合があります。
子どもへの対応。
保護者対応。
職場の人間関係。
学級経営。
授業準備。
働き方。
責任の重さ。
心身の疲れ。
何に一番疲れているのかが見えてくると、
これから考える方向も少し変わってくることがあります。
すぐに答えを出す前に、
まず疲れの中身を分けて見ていくことが大切です。
先生としての責任と、一人の人としての人生を分けて考える
先生としての責任は、とても大切です。
けれど、先生としての責任だけで、
一人の人の人生すべてを決めることはできません。
仕事としての教員。
子どもたちへの思い。
生活のこと。
心と身体の状態。
これからの人生。
自分が大切にしたいもの。
それらを一緒に抱えているから、
迷いは深くなります。
カウンセリングでは、
先生としてどうするべきかだけではなく、
一人の人としてどう生きていきたいのかも、
少しずつ整理していくことができます。
これからの選択肢を、一緒に考えていくこともできます
カウンセリングは、
「辞めた方がいい」「続けた方がいい」と決める場所ではありません。
今の気持ちを整理しながら、
これからどんな選択肢があるのかを一緒に見ていく時間です。
続けるために必要なこと。
休むことを考える場合に整理したいこと。
誰に相談するか。
どのタイミングで考えるか。
今すぐ決めなくてもよいこと。
一つずつ言葉にしていくことで、
頭の中で絡まっていたものが、
少しずつ見えやすくなることがあります。
一人で抱え込み続けてしまうときは
教員を続けるか迷うことは、
とても大きな悩みです。
だからこそ、
一人で考え続けるほど苦しくなることがあります。
「辞めたいと思うなんて、無責任なのでは」
「続けられない自分が悪いのでは」
「でも、本当に辞めてしまっていいのだろうか」
そんな思いが何度も浮かんで、
心が休まらなくなってしまうことがあります。
うまく話せなくても大丈夫です。
まだ答えが出ていなくても大丈夫です。
少しずつ言葉にしていくことで、
・何に疲れているのか
・何を大切にしたいのか
・これからどう考えていきたいのか
が見えてくることがあります。
学校の中では話しにくい気持ちを、
少し外の場所で整理してみませんか。
