
「離婚」という言葉が、何度も頭に浮かぶようになった。
もう一緒にいるのは苦しいと思う日もあれば、本当に離れてしまっていいのだろうかと迷う日もある。
相手への怒りや失望がある一方で、これまで家族として過ごしてきた時間や、子どものこと、これからの生活を考えると、気持ちは一方向には決まりにくいものです。
離婚する。
別居して距離を置く。
夫婦関係を続ける。
大きな選択をするときには、最初から答えを決めるよりも、今の関係で何が苦しくなっているのか、自分は何を守りたいのか、これからの生活をどう考えているのかを分けて見ていくことが役立ちます。
カウンセリングでは、離婚するかどうかを決めるのではなく、ご自身が納得してこれからを選んでいけるよう、一緒に整理していきます。
「離婚したい」と「本当に離れていいのか」が行き来するとき
離婚を考えているからといって、気持ちが完全に決まっているとは限りません。
「もう限界」と思う気持ちと、「できれば分かり合いたかった」という気持ちが同時にあることもあります。
昨日は離婚しようと思っていたのに、今日は迷う。
相手が少し優しくすると気持ちが揺れる。
喧嘩をすると、やはり離れたいと思う。
こうした揺れがあると、自分でも「本当はどうしたいのだろう」と分からなくなることがあります。
ここで大切なのは、気持ちを一つに決めようとすることより、それぞれの気持ちが何を伝えているのかを見ることです。
「離れたい」という思いの奥には何があるのか。
「まだ続けたい」という気持ちは何を望んでいるのか。
その両方を言葉にしていくことで、自分が本当に考えたいことが少しずつ見えてきます。
離婚・別居を決める前に、整理してみたいこと
今、何が一番苦しくなっているのか
「夫婦関係がつらい」と感じていても、その中身は人によって違います。
会話がなくなったこと。
何度話しても分かり合えないこと。
信頼を失う出来事があったこと。
相手の言葉や態度に傷ついていること。
家の中でいつも緊張していること。
いくつもの問題が重なっているときには、まず「何が自分を一番疲れさせているのか」を分けてみます。
強い怒りや悲しみが絡み合い、考えようとしても感情に引き戻されるようなときは、こちらでさらに詳しく扱っています。
関係を続けるとしたら、何が変わる必要があるのか
「続けるか、離れるか」だけを考えると、選択肢が二つしかないように感じます。
そこで一度、「この関係なら続けていきたいと思えるのは、どんな状態だろう」と考えてみることがあります。
相手に話を聞いてほしい。
家事や子育ての負担を見直したい。
同じ問題を繰り返さないための約束がほしい。
二人でカウンセリングを受けてみたい。
続けるために必要なものが具体的になると、ただ「我慢するか離婚するか」と考えていたときとは違う見え方が生まれます。
関係をもう一度築いていく方向が見えてきた方は、こちらにつながります。
離れることで、何を守りたいのか
別居や離婚を考えるとき、「相手から離れたい」という気持ちだけでなく、その先に守りたいものがある場合があります。
心の落ち着き。
自分らしい生活。
子どもと過ごす時間。
仕事を続けること。
これ以上傷つかずに暮らすこと。
「何から逃れたいか」とともに、これからどんな生活を守りたいのかを考えることで、離れるという選択の意味も具体的になってきます。
今すぐ決めることと、あとから考えられることを分ける
離婚や別居を考え始めると、住まい、お金、仕事、子ども、家族への説明、相手との話し合いなど、多くのことが一度に頭に浮かびます。
すべてを同時に決めようとすると、気持ちも思考もいっぱいになってしまいます。
まず何を考える必要があるのか。
今はまだ決めなくてよいことは何か。
専門家に確認した方がよいことは何か。
そうして一つずつ分けると、漠然としていた不安を現実的に扱いやすくなります。
法的な判断や手続きについては、弁護士などの専門家へ確認することになります。
カウンセリングでは、その判断に向かう前後の気持ちや考えの整理を担います。
別居を考えているとき
「離婚までは決められないけれど、このまま一緒に暮らし続けることも苦しい」と感じ、別居を考える方もいます。
「別居した方がいいのだろうか」
「別居について、まず誰かに相談してから考えたい」
と、答えが定まらない段階でご相談いただくこともできます。
少し距離を置くことで何を確かめたいのか。
離れて暮らすことで、今より考えやすくなりそうなのか。
別居した先に、どのような関係を想定しているのか。
同じ「別居」でも、その目的は一人ひとり違います。
別居について考えるときには、なぜ今、距離が必要だと感じているのか、離れて暮らすことで何を確かめたいのかを整理しておくことが、その後を考える助けになります。
生活や法的な条件を具体的に検討するときには、それぞれの専門家から情報を得ながら進めることも大切です。
子どものことが、決断を難しくしているとき
離婚や別居について考えるとき、「子どもにとって何が一番いいのだろう」という思いが、大きな迷いになることがあります。
離れることで子どもを傷つけるのではないか。
このままの夫婦関係を見せ続けることはどうなのだろう。
何をどこまで話せばよいのだろう。
親として考えたいことと、自分自身の人生について考えたいことが重なり、簡単には分けられないことがあります。
このページでは決断全体を扱い、子どもから見た夫婦関係や、親として守りたいことについては別ページで詳しく扱っています。
相手と話し合う前に、自分の考えを整理することもできます
離婚や別居について話すとなれば、相手の反応が気になるものです。
強く引き止められるかもしれない。
怒られるかもしれない。
逆にあっさり受け入れられるかもしれない。
相手との話し合いを始める前に、
「私は何を伝えたいのか」
「まだ決めていないことは何か」
「相手に確認したいことは何か」
を整理しておくこともできます。
話し合おうとすると毎回同じやり取りになってしまう場合には、話し方そのものについてはこちらをご覧ください。
カウンセリングでは「どちらを選ぶか」より、その前を整理します
離婚・別居についてのカウンセリングでは、こちらから一つの結論へ導くのではなく、今の状況をいくつかの角度から見ていきます。
今まで何が起きてきたのか。
何を我慢してきたのか。
今も相手に望んでいることがあるのか。
続けるとしたら何が必要なのか。
離れるとしたら何を大切にしたいのか。
気持ちと現実を分けながら整理していくことで、自分が何を基準に選びたいのかが見えてくることがあります。
まずお一人で相談する
相手がカウンセリングを希望していない場合や、まだ離婚について相手に話していない場合もあります。
その段階では、まずご自身の気持ちや状況を整理するところから始められます。
二人で話す段階になったら
お互いの考えを聞きながら今後を話したいという段階では、夫婦・カップルカウンセリングを利用することもできます。
安心して話し合える状態かどうかも大切です
相手から強い威圧を受けている、
怖くて自分の意見を言えない、
行動やお金、人とのつながりを強く制限されているなど、安心して意見を伝えにくい状況もあります。
その場合には、夫婦で話し合うことより、まずご自身やお子さまの安全を確保し、必要な専門機関や公的な相談先につながることを優先します。
自分で選んだと思える答えに近づくために
離婚することにも、関係を続けることにも、それぞれ大きな意味があります。
だからこそ、「こうするべき」という答えではなく、自分が何を大切にして、どのような生活を望んでいるのかを見ながら考えていくことが大切になります。
今はまだ、「離れたい」と「迷っている」の間を行き来していても構いません。
カウンセリングでは、その揺れも含めてお話を伺いながら、ご自身が納得できる選択に近づいていけるよう一緒に整理していきます。
ご相談は、心理カウンセラー柴垣友佳里がお受けしています。
「離婚するか迷っている」
「別居について一度相談したい」
という段階でもお申し込みいただけます。
お一人で気持ちや今後を整理することも、お二人でこれからについて話すこともできます。
ご予約前に、「一人で申し込んでよいか」「夫婦で受ける場合はどうすればよいか」など確認したいことがある場合は、LINEをご利用いただけます。
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