モラハラかもしれないと感じるとき

夫に何か言われるたびに、心が縮こまる。
機嫌を損ねないように、言葉を選んでいる。
自分の考えを伝えようとしても、いつの間にか自分が悪かったような気持ちになっている。

そんなことが続く中で、
「これって、もしかしてモラハラなのかな」
と考えるようになった方もいらっしゃるかもしれません。

けれど同時に、
「私にも悪いところがあるし」
「夫婦なら、このくらい普通なのかもしれない」
「私が気にしすぎなのかな」

という思いも浮かんでくる。

そうして、自分が感じている苦しさまで信じられなくなってしまうことがあります。

このページでは、「モラハラかどうか」という名前を急いで決めるのではなく、夫との関係の中で何が起きているのか、そしてご自身がどのような状態になっているのかを見ていきます。

「これってモラハラなのかな」と迷うときに

否定されたり、見下されたりすることが続いている

自分の考えを伝えると、
「そんな考え方だからダメなんだ」
「普通はそんなふうに考えない」
「お前は何も分かっていない」
などと言われる。

話し合いたかっただけなのに、自分の考え方や人間性まで否定されたように感じることがあります。

それが繰り返されると、
「私の方がおかしいのかな」
と、自分の判断に自信が持てなくなっていくことがあります。

夫の機嫌を先回りして考えるようになっている

帰宅したときの表情。
声のトーン。
物の置き方。
そんな小さな変化から、

「今日は機嫌が悪そう」
「今は何も言わない方がいい」
と、無意識に様子を見るようになることがあります。

何を言いたいかより、「夫を怒らせないこと」を先に考えることが増えているなら、それだけ家の中で気を張っているということでもあります。

話し合いを始めたはずなのに、最後には自分が謝っている

自分は傷ついたことを伝えたかった。
困っていることについて話したかった。

それなのに、
「お前がそうさせた」
「そもそもお前の態度が悪い」
と話が変わっていき、最後には自分から謝って終わっている。

そんなやり取りが続くと、「話しても仕方がない」と気持ちを飲み込むようになることがあります。

無視や強い制限によって、自分の行動が狭くなっている

話しかけても長く無視される。
誰と会うか、どこへ行くかを細かく制限される。
お金の使い方を一方的に管理される。
相手の反応が怖くて、自分から予定や人間関係を諦める。

こうしたことが続いている場合には、単なる夫婦のコミュニケーションの問題とは分けて考える必要があります。

「モラハラかどうか」を決める前に、自分がどうなっているかを見てみる

夫には優しいところもある。
家族のために頑張っているところもある。
いつも怒っているわけではない。
自分だって、言いすぎることがある。

そう考えると「夫だけが悪いとは言えない」と思うこともあるでしょう。

けれど「相手にも良いところがあること」と、「その関係の中で自分が苦しくなっていること」は、別々に考えてよいことです。

以前より、
夫の前で緊張するようになった。
自分の意見を言わなくなった。
何かあるたびに自分を責めるようになった。
友人や家族に夫婦のことを話さなくなった。
「私が我慢すればいい」と思うことが増えた。
自分が何を望んでいるのか分からなくなった。

そんな変化があるなら、「夫がどんな人なのか」だけではなく、この関係の中で自分がどう変わってきたのかも大切な手がかりになります。

自分を責める気持ちそのものが強くなっている方はこちらもご覧ください。

▶ 自分を責めてしまうとき

夫婦のすれ違いと、「相手が怖い」と感じる関係は分けて考えます

夫婦には、考え方や伝え方の違いがあります。

すぐに話したい人と、一人で考えてから話したい人。
気持ちを聞いてほしい人と、解決方法を考えようとする人。

そうした違いによって、すれ違いが生まれることもあります。

一方で、
相手が怒らないように常に気を張っている。
自分の意見を言うことが怖い。
何をしても責められるように感じる。
相手の反応を恐れて、自分の行動を変えている。

という状態が続いている場合には、単に「夫婦は伝え方が違うから」と片づけない方がよいことがあります。

一般的な夫婦の距離やすれ違いについて整理したい方はこちらをご覧ください。

▶ 夫婦のすれ違いが続くとき

離婚するかどうかを決める前に、今の気持ちを整理することもできます

モラハラについて調べていると、
「そんな相手とは離れた方がいい」
「すぐ離婚した方がいい」
という情報を目にすることがあります。

けれど、実際の生活には、子ども、住まい、仕事、経済面、これまで一緒に過ごしてきた時間など、簡単には分けられないものがあります。

まだ夫への気持ちが残っていることもあります。

今すぐ結論を出したい方もいれば、
「まず、自分がどう感じているのかを知りたい」という方もいます。

このページでは離婚を勧めることも、関係を続けることを勧めることもしません。

まず、
何が一番苦しいのか。
何に傷ついてきたのか。
どこから怖さを感じるようになったのか。
これから自分はどんな生活を送りたいのか。

そこを整理していくことから始められます。

離婚・別居そのものを考える段階に入っている方はこちらをご覧ください。

▶ 離婚・別居を考えているとき

身の安全が気になるときは、安全を確保することを優先します

身体的な暴力がある。
物を壊したり投げたりして威圧される。
行動や金銭、人とのつながりを強く制限されている。
離れようとすると危険を感じる。

そのような状況では、夫婦関係をどう改善するかよりも、ご自身やお子さまの安全を優先する必要があります。

相手への強い怖さや支配がある場合には、二人でカウンセリングを受けることが適していないこともあります。

カウンセリングだけですべてを解決しようとせず、状況に応じて、公的な相談機関、医療機関、法律の専門家などにつながることも大切です。

カウンセリングでは、「夫がモラハラかどうか」だけを判定するのではありません

「夫がモラハラなのか知りたい」という気持ちで相談したくなることもあると思います。

カウンセリングでは、相手に一つの名称をつけることだけを目的にはしていません。

実際にどんなことがあったのか。
そのとき、どんな気持ちになったのか。
その関係の中で、自分の行動や考え方がどう変わってきたのか。
今、一番困っていることは何なのか。
これから、何を大切にしたいのか。

そんなことを、一つずつ整理していきます。

話していく中で、
「私はずっと怖かったんだ」
「本当はすごく腹が立っていたんだ」
「自分が悪いと思うことで、何とか関係を保とうとしていたのかもしれない」

と、それまで自分でも言葉にできなかった気持ちが見えてくることがあります。

夫婦の問題であっても、まずお一人でご相談いただけます。

むしろ、相手に相談していることを知られたくない場合や、相手を前にすると自分の気持ちを話せなくなる場合には、お一人で落ち着いて話すことを大切にします。

自分の感じていることを、もう一度確かめてみたいときに

長い間「私が悪いのかもしれない」と考え続けていると、「私はどう感じているのか」ということが後回しになってしまうことがあります。

苦しかった。
怖かった。
寂しかった。
腹が立っていた。
もう疲れている。

そう感じていること自体も、これからを考えるための大切な手がかりです。

「モラハラかどうか、まだ自分でも分からない」という段階からでもお話しいただけます。

ご相談は、心理カウンセラー柴垣友佳里がお受けしています。

オンラインでは全国からご相談いただけます。

対面をご希望の方には、愛知県・岐阜県の対応地域や名古屋市などでお受けしています。

このテーマについては、まずお一人で落ち着いてお話しいただくことをおすすめしています。

個人カウンセリングは、90分 11,000円(税込)です。

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