うまくいかなかったことがあると、
「自分が悪かったのではないか」と考えてしまう。
頭ではそこまで責めなくてもいいと分かっているのに、
気づくと同じことを思い返してしまう…
そんな状態はありませんか?
人前では普通に過ごしていても、
一人になったときや、
夜ふとした瞬間に、
同じ場面が浮かんできてしまうこともあるかもしれません。
振り返ること自体は大切ですが、
責める気持ちが続きすぎると、
心は少しずつ疲れていきます。
ここでは、
自分を責めてしまうときに起きていることと、
その状態から少しずつ離れていくための関わり方をお伝えします。
こんな状態になっていませんか?
うまくいかなかったことを何度も思い返してしまう
一度気になった出来事が頭から離れず、
何度も同じ場面を思い返してしまうことがあります。
「あのときこうすればよかった」と考え続けるうちに、
気持ちが沈んでいくこともあります。
振り返りが、
いつの間にか自分を責める時間になっていることがあります。
自分のせいだと感じてしまうことが多い
何か問題が起きたとき、
必要以上に自分の責任として引き受けてしまうことがあります。
本来は複数の要因がある出来事でも、
「自分がもっとこうしていれば」と考えてしまう。
その積み重ねが、
自己否定の感覚を強めていくことがあります。
自分のせいだと思うことで、
一時的に理由が見つかったように感じることもあります。
けれどその分、
本当は抱えなくてよいものまで、
自分の中に背負い込んでしまうことがあります。
自分を責める思考の流れ
失敗を強く避けようとする意識がある
できるだけ間違えたくない、
うまくやりたいという思いが強いほど、
うまくいかなかったときに反動として自分を責めやすくなります。
これは向上心の裏側でもあり、
本来は大切な力でもあります。
理想と現実のギャップが大きい
「こうありたい」という基準がはっきりしていると、
現実との差が気になりやすくなります。
その差を埋めようとする中で、
「まだ足りない」と自分に厳しくなる。
結果として、
自分への評価が下がり続けてしまうことがあります。
物事を自分の責任として引き受けやすい
周囲の状況や他人の影響もある中で、
自分の関わりを過剰に評価してしまうことがあります。
その結果、
必要以上に自分を責める流れが生まれます。
こうした見方は、
思考のクセとして自然に起きていることも少なくありません。
▶ ネガティブ思考
その奥にある前提や感覚
過去の経験から身についた考え方
これまでの中で、
「もっと頑張らなければならない」
「失敗してはいけない」
という前提が形づくられていることがあります。
その前提があると、
自然と自分に厳しい視点が向きやすくなります。
認められることで安心してきた感覚
人から認められることや、
きちんとできていると感じられることで、
安心を得てきた場合、
評価が下がることや、
期待に応えられないことへの不安が
強くなることがあります。
その結果、
自分で自分を厳しくチェックし続ける状態になりやすくなります。
自分を守ろうとする反応
自分を責めることで、
同じ失敗を繰り返さないようにしようとする働きがあります。
これは自分を守るための反応でもありますが、
強くなりすぎると苦しさにつながります。
こうした反応の背景には、
過去の感情の記憶が関係していることもあります。
「自分が悪い」と感じたときに、少し分けて見てみる
自分を責めているときには、
「私が悪かった」という一つの結論の中に、いろいろなことが重なっていることがあります。
実際に自分がしたこと。
相手がしたこと。
その場の状況。
自分ではどうにもできなかったこと。
そして、そのとき自分が感じていたこと。
それらを分けて見ていくと、「全部、自分のせいだった」という見え方が少し変わることがあります。
もちろん、自分の言動を振り返る必要がある場合もあります。
けれど、振り返ることと、自分を責め続けることは同じではありません。
必要なところは受け止めながら、自分一人では背負わなくてよかったものまで抱えていないかを見ていくことができます。
頭では分かっていても、同じところへ戻ってしまうとき
「そこまで自分を責めなくていい」
そう頭では分かっているのに、少し時間が経つと、
「でも、やっぱり私が悪かったのでは」と考えてしまうことがあります。
誰かに「気にしなくていいよ」と言われても、一度は楽になるのに、また同じ場面を思い返してしまう。
そんなときには、単に考え方を変えようとするだけでは整理しにくいことがあります。
なぜその出来事だけが、こんなに心に残っているのか。
何を怖れて、自分を責め続けているのか。
本当は誰に、何を分かってほしかったのか。
そこまで一人で考えようとすると、また「自分が悪い」という同じ答えへ戻ってしまうことがあります。
カウンセリングでは、「誰が悪いか」ではなく、何が起きていたのかを整理します
カウンセリングでは、
「あなたは悪くありません」と一方的に結論を出すことも、
「もっと前向きに考えましょう」と気持ちを切り替えることを求めることもありません。
まず、その出来事をどのように受け止めたのかを伺います。
何が起きたのか。
そのとき、どんな気持ちになったのか。
自分は何を背負おうとしているのか。
本当に自分だけの責任だったのか。
一つずつ言葉にしながら整理していくと、自分を責めるしかなかった見え方の中に、別の視点が見えてくることがあります。
そして、
「自分にもできたことはあったけれど、全部が自分の責任ではなかった」
「私は失敗したことより、そのとき否定されたことがつらかったのかもしれない」
など、
それまで一つになっていた気持ちが少しずつ分かれてくることがあります。
一人で考えていると、どうしても同じところへ戻ってしまうときに、学校や職場、家族や友人とは少し離れた場所で話すことには意味があります。
「私が悪かったのかもしれない」を、一人で抱え続けているときに
何かあるたびに、自分の中に原因を探してしまう。
誰かとの関係がうまくいかなければ、自分の言い方を責める。
相手が不機嫌なら、自分が何かしたのではないかと考える。
失敗すると、自分そのものまで否定したくなる。
そんな状態が続いているなら、「自分を責めないようにしよう」と頑張る前に、なぜそこまで自分へ責任を向けてしまうのかを話してみることができます。
まだ気持ちが整理されていなくても構いません。
「私が悪かった気がする。でも、本当にそうなのか分からない」というところから、お話しいただけます。
ご相談は、心理カウンセラー柴垣友佳里がお受けしています。
個人カウンセリングは、90分 11,000円(税込)です。
全国からオンラインでご相談いただけます。
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