朝、目が覚めても起き上がる気力がわかない。
やらなければならないことは分かっているのに、体が動かない。人に会うことや連絡を返すことも、いつもよりずっと重たく感じる。
これまで楽しめていたことにも気持ちが向かず、「どうしてこんなふうになってしまったのだろう」と戸惑うことがあります。
気分が落ち込んでいるときは、そのつらさに加えて、思うように動けない自分を責める気持ちまで重なりやすくなります。
心や体が疲れているときに現れる状態は、人によってさまざまです。
ここでは、
「気持ちが沈む」
「何もしたくない」
「元気が出ない」
と感じるときに起きていることや、これからの過ごし方、カウンセリングで一緒に整理できることについてお伝えします。
気分が落ち込んでいるとき、こんな変化がありませんか?
何もしたくない、動くことがおっくうになる
仕事、家事、食事、入浴、外出。
普段ならそれほど考えずにしていることにも、大きなエネルギーが必要になることがあります。
「やらなければ」と頭では考えていても、なかなか取りかかれない。その状態が続くと、できなかったことばかりが目につき、自分に厳しい言葉を向けてしまうこともあります。
動けないという感覚の背景には、心や体にたまっている疲れが関係していることがあります。
朝から気持ちが重く、一日を始めるのがつらい
朝になると、これから始まる一日を考えるだけで気持ちが沈む。
布団から出るまでに時間がかかったり、「今日も一日が始まる」と思うと胸が重くなったりすることがあります。
仕事や家族のことなど、具体的な心配が浮かぶ場合もあれば、理由を説明できないまま、朝から気分が落ち込んでいることもあります。
何をしても楽しいと感じにくくなる
好きだったことに気持ちが向かない。テレビを見ても、本を読んでも、以前のように楽しめない。
「楽しいはずなのに楽しくない」
「うれしいことがあっても気持ちが動かない」
という感覚になることがあります。
周囲から見ればいつも通りに生活していても、自分の中では、世界との間に薄い膜があるように感じることもあります。
人に会いたくない、一人でいたいと感じる
誰かと話したり、相手に合わせたりすることにも力が必要です。
心が疲れているときには、人に会う予定を考えるだけで負担に感じたり、連絡が届いても返事をする気力がわかなかったりすることがあります。
一人で静かにいたい気持ちが強くなる一方で、ひとりでいる時間が長くなると寂しさを感じることもあります。
動けない自分を責めてしまう
「もっと頑張らなければ」
「みんなは普通にできている」
「こんな自分ではだめだ」
気分が落ちているときほど、自分に向ける言葉が厳しくなることがあります。
けれど、自分を責め続けることで心の疲れがさらに重なり、ますます動き出しにくくなることもあります。
気持ちが沈む背景には、いくつかのことが重なっている場合があります
心や体の疲れが積み重なっている
仕事、家事、育児、介護、人間関係。
一つひとつは何とかこなしていても、それが長く続くことで、気づかないうちに疲れが積み重なっていくことがあります。
忙しい間は動き続けることができても、少し余裕ができたときに急に力が抜けたり、何もする気になれなくなったりすることもあります。
「特別につらい出来事はなかった」と感じていても、長い時間をかけて心身が消耗していることがあります。
ずっと気を張った状態が続いている
次の予定を考える。
家族のことを気にする。
仕事のことが頭から離れない。
誰かの機嫌を気にする。
体は休んでいても、心はずっと何かに備えているような状態になることがあります。
その時間が続くと、休んでも疲れが取れないように感じたり、ある日突然、何もしたくなくなったりすることがあります。
人間関係や生活の変化が心に残っている
職場での出来事、夫婦や家族との関係、大切な人との別れ、退職、子どもの独立、引っ越しなど。
生活の中に変化があったあと、そのときには対応できていたつもりでも、しばらくしてから気持ちが沈むことがあります。
一つの出来事だけが原因というより、いくつものことが重なった結果として、心の重さが現れている場合もあります。
理由が分からないまま、気分が落ち込むこともある
「何か嫌なことがあったわけでもないのに、なぜか気持ちが沈む」
そんなとき、自分でも理由が分からないことに不安を感じることがあります。
心の状態は、出来事だけで決まるものではありません。疲れ、睡眠、体調、人間関係、これまでの経験など、さまざまなものが重なっています。
すぐに原因を一つに決めるより、今どんな状態が続いているのかを丁寧に見ていくことが大切です。
気分が落ち込んでいるときに、大切にしたいこと
できていないことより、今使える力を見てみる
調子が落ちているときに、元気なときと同じように一日を過ごそうとすると、それだけで大きな負担になることがあります。
今日は食事ができた。
シャワーを浴びられた。
必要な連絡を一つ返せた。
少し外の空気を吸えた。
その日の自分に使える力の中で過ごすことも、ひとつの大切な選択です。
「以前の自分ならもっとできた」という基準から少し離れ、今の自分がどれくらい疲れているのかを見ることで、必要な休み方も見えやすくなります。
生活を小さな単位で考える
気持ちが落ちているときに、「これからどうしたらいいのだろう」と先のことまで考えると、その大きさに圧倒されることがあります。
一日ではなく午前中まで。午前中ではなく、まず朝食まで。
少し小さな単位で時間を見ることで、今できることに意識を戻しやすくなります。
大きな答えを出す前に、今日をどんなふうに過ごすかを考えることから始めてもよいのだと思います。
一人の中だけで考え続けない
気分が沈んでいるときには、同じ考えが頭の中を何度も巡ることがあります。
「自分が悪い」
「この先も変わらない」
「どうせうまくいかない」
そんな考えだけを一人で見続けていると、それが唯一の見方のように感じられることがあります。
誰かに話すことで、気持ちがすぐ変わるということではなくても、自分一人では見えにくかったものに気づくことがあります。
「うつかもしれない」と感じているとき
気分の落ち込み、意欲の低下、眠りや食欲の変化、強い疲れなどが続いていると、「これはうつなのだろうか」と心配になることがあります。
心理カウンセリングでは、診断や投薬を行うことはできません。
心や体の状態が大きく変化しているときや、日常生活への影響が強くなっているときには、心療内科や精神科などの医療機関に相談することも大切な選択肢です。
一方で、医療機関に通いながら、仕事や家族、人間関係、自分の気持ちについてカウンセリングで整理していくこともできます。
「どこに相談したらよいか分からない」と感じている段階であれば、まず現在の状態や困っていることを整理するところから始めることもできます。
もし「死にたい」「消えてしまいたい」という気持ちが強くなっているときや、自分を傷つける可能性があるときには、一人で抱え続けず、身近な人、医療機関、救急、公的な相談窓口など、今つながれる支援を利用してください。
カウンセリングで一緒に整理できること
「気分が落ち込んでいる」と一言で言っても、その中にあるものは人によって違います。
仕事に疲れているのか。
家族との関係に気を張っているのか。
何かを失った悲しみが残っているのか。
ずっと自分を責めてきたのか。
あるいは、自分でもまだ分からないことが重なっているのかもしれません。
カウンセリングでは、今どんな毎日を過ごしているのか、いつ頃から気持ちが変わってきたのか、何をしているときにつらさが強くなるのかを、お話を伺いながら一緒に整理していきます。
その中で、今は休む時期なのか、仕事や人間関係を少し調整した方がよいのか、誰かの力を借りた方がよいのかなど、現実の生活についても考えていきます。
最初から「何が原因なのか」を説明できる必要はありません。
今言葉になるところからお聞かせください。
心が重い日を、一人だけで抱え続けている方へ
毎日を過ごすだけで精いっぱいになる時期があります。
以前のように動けないことや、楽しめないことに戸惑いながら、「いつまでこの状態が続くのだろう」と先が見えにくくなることもあります。
そんなときには、今の自分を無理に元の状態へ戻そうとするより、まず何がここまで心を疲れさせてきたのかを、一つずつ見ていくことがあります。
話していく中で、ずっと背負っていたものや、本当は少し休みたかった気持ちに気づくこともあります。
今の状態と、これからの過ごし方を、一緒に整理していきます。
ご相談は、心理カウンセラー柴垣友佳里がお受けしています。
ご予約前に確認しておきたいことがある場合は、LINEもご利用いただけます。
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