仕事を続けたい気持ちはある。
けれど、このまま働き続けることが苦しい。

朝、身体が動かない。
仕事のことを考えるだけで気持ちが沈む。
職場へ行っても、以前のように集中できない。
家に帰っても疲れが抜けず、休日も回復した感じがしない。

そんな状態が続くと、
「少し休んだ方がいいのかもしれない」と思うことがあります。

一方で、休職を考えると、
別の不安も出てきます。

職場に迷惑をかけるのではないか。
休んだら戻れなくなるのではないか。
周囲にどう思われるだろう。
収入や手続きはどうなるのだろう。
復職したあと、また同じように苦しくならないだろうか。

休みたい気持ちと、休むことへの不安。
戻りたい気持ちと、戻ることへの怖さ。

その間で、どうしたらよいか分からなくなることがあります。

休職や復職は、
単に「仕事を休む」「仕事に戻る」ということだけではありません。

心や身体の状態。
職場環境。
人間関係。
働き方。
生活のこと。
これからの自分にとって何が必要なのか。

さまざまなことを見ながら考えていく必要があります。

ここでは、休職・復職を考えている時の気持ちを整理しながら、今のご自身に必要なことを見つけていくための視点をまとめています。

休職を考えるほど、心や身体が疲れていることがあります

仕事に行くこと自体が重くなっている

朝になると、
仕事へ行くことを考えるだけで身体が重くなる。

布団から出られない。
支度に時間がかかる。
職場へ向かう途中で気持ちが沈む。
出勤前からすでに疲れている。

そのような状態が続いている時、
心や身体はかなり力を使っているのかもしれません。

職場に着けば何とか働けている。
周囲には普段通りに見えている。
仕事も最低限はこなしている。

それでも、
毎朝そこへ向かうために大きな力を使っているなら、
「まだ行けているから大丈夫」とは言い切れません。

仕事に行くこと自体がつらくなっている方は、下記のページもご覧ください。

▶ 仕事に行くのがつらいとき

以前のように働けない自分を責めてしまう

休職を考える頃には、
すでに自信を失っていることがあります。

以前ならできていた仕事に時間がかかる。
集中力が続かない。
判断が遅くなる。
小さなミスが増える。
人と話すだけで疲れてしまう。

そんな自分に対して、

「どうしてこんなこともできないのだろう」
「もっと頑張らなければ」
「周囲に迷惑をかけている」
「自分は弱いのではないか」

と責めてしまうことがあります。

けれど、心身の疲れが強い時には、
本来の力を出しにくくなることがあります。

できない自分になったのではなく、
力を出すための余裕がなくなっているのかもしれません。

仕事で自信を失っている方は、下記のページもご覧ください。

▶ 仕事で自信を失ってしまったとき

職場の人間関係や上司との関係が負担になっている

休職を考える背景には、
仕事量だけではなく、人間関係の負担が関係していることもあります。

職場の空気に気を使い続けている。
上司の反応が怖い。
相談できる人がいない。
何気ない言葉を何度も思い返してしまう。
職場にいるだけで緊張する。

そのような状態では、
仕事をしている時間だけでなく、家に帰ってからも心が休まりにくくなります。

休職を考える時には、
「仕事そのものが無理なのか」
「今の職場環境が苦しいのか」
「人間関係の中で心が消耗しているのか」
を分けて見ていくことも大切です。

▶ 職場の人間関係に疲れてしまったとき

▶ 上司との関係に悩んでいるとき

休職を考える時に出てきやすい不安

休むことへの罪悪感がある

休職を考えると、
まず罪悪感が出てくることがあります。

自分が休んだら、周りに迷惑がかかる。
職場の人に申し訳ない。
みんなも大変なのに、自分だけ休んでいいのだろうか。
責任を途中で投げ出すように感じる。

そのように思う方は少なくありません。

責任感があるからこそ、
簡単には休めないと感じるのです。

けれど、限界に近い状態で働き続けることが、
必ずしも自分にも職場にもよいとは限りません。

休むことは、仕事を投げ出すことではなく、
これからの働き方を考え直すために必要な時間になる場合もあります。

休んだら戻れなくなるのではないかと怖くなる

休職を考える時、

一度休んだら、もう戻れないのではないか。
職場に居場所がなくなるのではないか。
復職しても、以前のようには働けないのではないか。

という不安が出てくることがあります。

特に、長く無理を続けてきた方ほど、
立ち止まることが怖くなる場合があります。

走り続けている間は何とか保っていたものが、
休んだ途端に崩れてしまうように感じることもあります。

けれど、本当に必要なのは、
無理を続けることではなく、
心や身体の状態を見ながら、戻り方を考えていくことかもしれません。

職場にどう伝えるか悩む

休職を考えていても、
職場へどう伝えればよいのか分からないことがあります。

どこまで話せばよいのか。
誰に相談すればよいのか。
詳しい事情を説明しなければならないのか。
上司にどう受け止められるだろうか。

その不安から、
相談すること自体を先延ばしにしてしまう場合もあります。

休職に関する制度や手続きは、勤務先によって異なります。
また、診断書の必要性や休職の判断については、医療機関や職場の規定に関わる部分もあります。

カウンセリングでは、診断書の発行や制度上の判断は行いません。

ただ、職場に相談する前に、
何に困っているのか、何を伝える必要があるのか、どこまで話すとよいのかを整理することはできます。

生活やお金の不安がある

休職を考える時、
生活やお金のことも大きな不安になります。

収入はどうなるのか。
どのくらい休めるのか。
家族にどう伝えるのか。
今後の生活は成り立つのか。

これらは、気持ちだけでは片づけられない大切な現実です。

「つらいなら休めばいい」と簡単に言えないのは、
生活があるからです。

だからこそ、気持ちだけで決めるのでも、
現実だけを理由に無理を続けるのでもなく、
両方を見ながら整理していく必要があります。

制度や金銭面の詳しい確認は、勤務先や専門窓口で行う必要がありますが、
まず何が不安なのかを言葉にすることで、確認すべきことが見えやすくなることがあります。

休職中に起こりやすい心の揺れ

休んでいるのに、心が休まらないことがあります

休職に入ったからといって、
すぐに心が楽になるとは限りません。

休んでいるはずなのに、
仕事のことを考えてしまう。

職場の人にどう思われているか気になる。
復職のことを考えると不安になる。
何もしていない自分を責めてしまう。

そのような状態になることがあります。

休む時間ができたことで、
それまで押し込めていた疲れや不安が表に出てくることもあります。

「休んでいるのに楽になれない自分がだめ」なのではありません。

心や身体が、これまでの緊張を少しずつほどこうとしている途中かもしれません。

早く戻らなければと焦ってしまう

休職中には、
早く元に戻らなければと焦ることがあります。

職場に迷惑をかけている。
このままではだめになる。
早く復職しなければ、戻れなくなる。

そう思うほど、
十分に休むことが難しくなります。

けれど、焦りだけで復職を急ぐと、
戻ったあとに再びつらくなる場合もあります。

大切なのは、
「早く戻ること」だけではなく、
「戻ったあとに、どのように働いていけるか」を考えることです。

何をして過ごせばよいか分からなくなる

休職中、急に時間ができることで、
かえってどう過ごしてよいか分からなくなることがあります。

何かしなければいけない気がする。
でも、何をする気力も出ない。
休んでいる自分に価値がないように感じる。

そのような気持ちになることもあります。

休職中は、頑張って何かを成し遂げる期間ではなく、
心身の状態を整え、自分のペースを取り戻していく時間でもあります。

何もしない時間。
生活リズムを整える時間。
少し散歩する時間。
眠る時間。
誰かに話す時間。

小さなことから、
自分の状態に合わせて整えていくことが大切です。

復職を考える時に大切なこと

戻りたい気持ちと、戻ることへの不安を両方見ていく

復職を考える時には、
二つの気持ちが同時に出てくることがあります。

仕事に戻りたい。
生活を元に戻したい。
また働けるようになりたい。

その一方で、

また同じように苦しくなるのではないか。
職場の人にどう見られるだろう。
以前と同じ仕事量に戻れるのだろうか。
上司や同僚とどう関わればよいのだろう。

という不安も出てきます。

どちらか一方だけを見るのではなく、
戻りたい気持ちと、戻ることへの怖さを両方扱っていくことが大切です。

不安があるから復職できない、ということではありません。
不安があるからこそ、戻り方を丁寧に考える必要があるのです。

以前と同じ働き方に戻るだけでよいのかを考える

復職というと、
休む前と同じ状態に戻らなければならないと感じることがあります。

けれど、休職に至った背景が変わらないまま、
以前と同じ働き方に戻ると、また苦しくなる場合があります。

仕事量。
勤務時間。
人間関係。
相談しやすさ。
責任の範囲。
休み方。
自分の限界の伝え方。

これらを見直すことも、
復職を考えるうえで大切です。

復職は、単に元に戻ることではなく、
これからどう働くかを考える機会でもあります。

無理なく戻るための支えを考える

復職する時には、
一人で何とかしようとしすぎないことも大切です。

勤務先の制度。
主治医の意見。
産業保健スタッフ。
上司や人事との相談。
家族や身近な人の支え。
カウンセリングでの整理。

どのような支えを使えるかは、状況によって異なります。

大切なのは、
「戻ったら全部自分で頑張る」と考えすぎないことです。

復職後に再び苦しくならないように、
どこで相談し、どのように調整していくかをあらかじめ考えておくことが必要です。

復職後の不安を具体的にしていく

復職が近づくと、
漠然とした不安が大きくなることがあります。

職場へ行けるだろうか。
周囲とどう話せばよいのか。
仕事についていけるだろうか。
また調子を崩したらどうしよう。

その不安を一つずつ具体的にしていくことで、
準備できることが見えてくる場合があります。

たとえば、

最初に誰へ挨拶するか。
どこまで事情を話すか。
仕事量の確認をどうするか。
つらくなった時に誰へ相談するか。
休み方やペースをどう見直すか。

復職前に整理しておくことで、
少し安心して戻りやすくなることがあります。

復職後に気をつけたいこと

すぐに以前と同じように頑張ろうとしすぎない

復職後は、
休んでいた分を取り戻そうとして無理をしてしまうことがあります。

迷惑をかけたから頑張らなければ。
休んだ分、早く役に立たなければ。
もう心配をかけたくない。

その気持ちは自然なものです。

けれど、復職直後から以前と同じように頑張ろうとしすぎると、
また疲れが強くなってしまうことがあります。

大切なのは、
一気に元へ戻ることではなく、
今の自分の状態を見ながら少しずつ働き方を整えることです。

小さな変化を早めに受け止める

復職後には、
小さな不調や違和感に早めに気づくことが大切です。

眠りにくくなっている。
朝の不安が強くなっている。
休日に何もできなくなっている。
職場のことを考え続けている。
人との関わりが急につらくなっている。

これらは、再び無理が重なっているサインかもしれません。

調子を崩してから何とかするのではなく、
小さな変化の段階で、働き方や相談先を見直していくことが大切です。

「また苦しくなったら終わり」ではありません

復職後に少し調子が揺れると、
「やっぱり自分はだめなのではないか」と感じることがあります。

けれど、復職後に不安や疲れが出ることはあります。

大切なのは、
揺れが出た時に一人で抱え込まないことです。

何が負担になっているのか。
どこで無理をしているのか。
何を調整すればよいのか。

その都度、整理しながら進んでいくことが大切です。

復職は、一度で完璧に戻ることではなく、
働き方を少しずつ整えていく過程でもあります。

カウンセリングで整理できること

休職を考えるほどつらくなった背景を整理します

カウンセリングでは、
まず休職を考えるほど何がつらくなっているのかを整理していきます。

仕事量が多すぎるのか。
人間関係で疲れているのか。
上司との関係が負担なのか。
自信を失っているのか。
心身の疲れが強いのか。
休むことへの罪悪感があるのか。

一つずつ分けて見ていくことで、
「自分が弱いから」だけではない背景が見えてくることがあります。

休むことへの罪悪感や不安を言葉にしていきます

休職を考えている時には、
休みたい気持ちと、休んではいけない気持ちがぶつかることがあります。

休みたい。
でも申し訳ない。
もう限界。
でも逃げているように感じる。
休んだ方がいい気がする。
でも戻れなくなるのが怖い。

そのような揺れを、
一つずつ言葉にして整理していきます。

気持ちを否定せずに見ていくことで、
今の自分に何が必要なのかが少しずつ見えやすくなります。

復職に向けた不安や働き方を一緒に考えます

復職を考えている方とは、
戻ることへの不安や、これからの働き方について整理していきます。

どのような場面が不安なのか。
以前と同じ働き方でよいのか。
誰に何を相談しておくとよいのか。
無理をしすぎないために何が必要か。
調子が揺れた時、どこに助けを求めるか。

一方的に復職を急がせることはありません。

ご自身の心身の状態と、現実の状況を見ながら、
無理のない戻り方を一緒に考えていきます。

休職・復職のことを、一人で抱え続けているときは

休職や復職のことは、
職場でも家庭でも話しにくいことがあります。

心配をかけたくない。
弱いと思われたくない。
詳しく説明するのがつらい。
自分でも気持ちがまとまっていない。

そうして一人で考え続けているうちに、
不安だけが大きくなってしまうことがあります。

うまく説明できなくても大丈夫です。
休むか戻るかを決めていなくても構いません。

少しずつ言葉にしていくことで、

何に疲れているのか。
何が怖いのか。
何を確認する必要があるのか。
これからどう整えていけばよいのか。

が見えてくることがあります。

仕事や職場の中では話しにくい気持ちを、
少し外の場所で整理してみませんか。

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