
学級経営がうまくいかない。
そう感じる時、
先生の心には、とても大きな重さがかかります。
授業中の空気が落ち着かない。
子どもたちの反応が気になる。
注意しても、うまく伝わらない。
教室に入る前から、気持ちが重くなる。
一つひとつの出来事は、
学校の日常の中で起きていることかもしれません。
けれど、それが毎日続くと、
「自分の力が足りないのではないか」
「先生として向いていないのではないか」
と、自分を責めてしまうことがあります。
学級経営は、
先生一人の努力だけで成り立つものではありません。
子どもたちの状態。
学級の関係性。
家庭環境。
学校全体の体制。
年度の流れ。
先生ご自身の疲れ。
さまざまなものが重なり合いながら、
教室の空気はつくられていきます。
それでも、日々その教室に立っている先生は、
「自分が何とかしなければ」と感じやすいものです。
ここでは、
学級経営に自信が持てなくなった先生の心の状態について、
少しずつ整理していきます。
学級経営に自信が持てなくなることがあります
教室の空気がまとまらないように感じる
教室に入った瞬間、
空気が落ち着かないように感じることがあります。
ざわざわしている。
話を聞く姿勢が整わない。
指示が通りにくい。
子どもたちの反応がばらばらに見える。
そのような状態が続くと、
教室に立つこと自体が負担になっていくことがあります。
「自分の指導が届いていないのかな」
「この学級をまとめられていないのかな」
そんな思いが浮かぶと、
授業の前から気持ちが重くなってしまうこともあります。
教室の空気がまとまらない時、
先生は表には出さなくても、
心の中で大きな緊張を抱えていることがあります。
子どもの反応が気になりすぎてしまう
子どもたちの表情や態度が、
必要以上に気になってしまうことがあります。
話を聞いていないように見える。
反応が薄い。
注意すると、表情が硬くなる。
一部の子の言動に、教室全体が引っぱられる。
そうした場面が続くと、
子どもの小さな反応にも敏感になってしまうことがあります。
「今の言い方でよかったのかな」
「嫌われたのではないか」
「信頼されていないのではないか」
そんなふうに考え続けているうちに、
授業や学級づくりそのものに自信が持てなくなっていくことがあります。
子どもの反応を大切に見ているからこそ、
心が揺れやすくなることもあります。
注意や指導がうまく届かないと、無力感が残る
静かにしてほしい。
話を聞いてほしい。
友達への関わり方を考えてほしい。
約束を守ってほしい。
先生として伝えたいことがあっても、
すぐには届かないことがあります。
何度も同じことを伝えているのに、
なかなか変わらない。
そんな時、
「自分の言葉には力がないのかな」
「指導力がないのかな」
と感じてしまうことがあります。
けれど、子どもに言葉が届くまでには、
時間がかかることもあります。
また、その子自身の状態や、
学級全体の関係性が影響していることもあります。
先生の言葉がすぐに届かないからといって、
先生のすべてが否定されるわけではありません。
それでも、毎日の中で繰り返されると、
先生の心に無力感が残ってしまうことがあります。
教室に入る前から、心が重くなる
学級経営に自信が持てなくなると、
教室に入る前から緊張することがあります。
今日もまたうまくいかなかったらどうしよう。
あの子がまた荒れたらどうしよう。
授業が止まってしまったらどうしよう。
周りの先生にどう思われるだろう。
そう考えているうちに、
朝から心が疲れてしまうことがあります。
教室に入ることは、
本来、子どもたちと向き合う時間の始まりです。
けれど、不安や緊張が強くなると、
教室の扉の前で、心が固まってしまうことがあります。
▶ 学校に行くのがつらい先生へ
学級経営が苦しくなる背景
学級経営は、先生一人の力だけで決まるものではありません
学級経営がうまくいかないと感じる時、
先生は自分の力不足として受け止めてしまいやすいものです。
けれど、学級の状態は、
先生一人の力だけで決まるものではありません。
子ども同士の関係。
一人ひとりの特性や状態。
家庭での出来事。
年度途中の変化。
学年全体の雰囲気。
学校の支援体制。
そうした多くの要素が重なり合っています。
先生がどれだけ努力していても、
すぐに整わないことがあります。
学級経営の難しさを、
すべて先生一人の責任として抱え込まないことも大切です。
うまくいかなかった場面ばかりが心に残る
一日の中には、
うまくいった場面もあるはずです。
子どもが少し落ち着いて話を聞けた時間。
誰かが友達にやさしくできた場面。
授業の中で、ふっと集中が生まれた瞬間。
何気ない会話で笑顔が見えた時間。
けれど、疲れている時ほど、
うまくいかなかった場面ばかりが心に残りやすくなります。
あの指導は失敗だった。
あの子への関わり方がよくなかった。
今日も学級をまとめられなかった。
そうして、
一日のすべてがだめだったように感じてしまうことがあります。
心が疲れている時、
見える景色は厳しくなりやすいものです。
他の先生と比べて落ち込んでしまう
隣の学級は落ち着いているように見える。
あの先生は、子どもたちをうまくまとめているように見える。
自分だけが、うまくできていないように感じる。
そんなふうに、
他の先生と比べて落ち込んでしまうことがあります。
もちろん、他の先生の実践から学べることもあります。
けれど、比べることが続くと、
自分の努力や工夫が見えにくくなってしまうことがあります。
教室の状態は、一つひとつ違います。
子どもたちも違えば、
先生の持ち味も違います。
それでも比べて苦しくなる時、
本当はそれだけ真剣に学級をよくしたいと思っているのかもしれません。
「先生としてちゃんとできていない」と感じてしまう
学級経営が思うようにいかない時、
先生は自分自身を厳しく見てしまうことがあります。
もっと毅然としなければ。
もっと子どもの心をつかまなければ。
もっと授業を工夫しなければ。
もっと学級をまとめなければ。
そう考え続けているうちに、
「自分は先生としてちゃんとできていない」
という思いが強くなってしまうことがあります。
けれど、ちゃんとしようとする気持ちが強いほど、
自分にかける言葉も厳しくなりやすいものです。
先生として責任を持ちたい気持ちと、
一人の人として疲れている気持ち。
その両方があることを、
少し分けて見ていくことも大切です。
▶ ちゃんとしようとするほど、疲れてしまうとき
学級経営がうまくいかないことと、教師としての力は同じではありません
学級経営に自信が持てなくなると、
「自分は教員に向いていないのではないか」と、自分自身についてまで考えることがあります。
けれど、
今の学級が難しいこと。
疲れがたまっていること。
支援を得にくいこと。
思うような関わりができていないこと。
そして「教師として力がない」ということは、すべて同じではありません。
うまくいかなかった一場面から、これまでの自分まで全部否定したくなることもあります。
そんなときには、「何ができなかったか」だけではなく、
どんな場面で特に自信をなくしているのか。
何を一人で背負っているのか。
本当は、どんな学級にしたかったのか。
と少し分けて考えてみることがあります。
立て直す方法を探す前に、先生自身が疲れていることもあります
学級を何とかしたいと思うほど、
明日はどう声をかけよう。
次はどう対応しよう。
もっとよい方法があるのではないか。
と、次の手立てを探し続けることがあります。
もちろん、具体的な工夫が必要なこともあります。
けれど、先生自身の心がかなり疲れていると、同じ出来事でも以前より厳しく感じたり、一つの失敗を長く引きずったりすることがあります。
学級経営の方法だけを考えていても苦しさが減らないときには、先生自身がどんな状態で教室に立っているのかを見ることも大切になります。
学校へ向かうこと自体がつらくなっている方はこちらをご覧ください。
学校の中では話しにくい「自信のなさ」を、外で整理する
職場では、
「この学級をまとめられないと思われたくない」
「相談したら、指導力がないと思われるかもしれない」
と感じて、話しにくいことがあります。
同僚や管理職に具体的な指導方法を相談することはできても、
「実は、教室に入るのが怖くなっている」
「自分は教師として力がないように感じている」
というところまでは話せないこともあります。
カウンセリングでは、学級経営の正解を教えることよりも、
何がここまで自信を揺らしているのか。
どんな場面で自分を強く責めてしまうのか。
先生として何を大切にしたかったのか。
今、一人で抱えすぎていることはないか。
を一緒に整理していきます。
話していくうちに、
「学級全体がだめなのではなく、特定の時間や場面で特に苦しくなっていた」
「子どもへの対応より、周りの先生からどう見られるかを怖がっていた」
「うまくやりたい気持ちが強すぎて、一つひとつの反応を失敗だと受け取っていた」
と、漠然としていた不安の中身が見えてくることもあります。
「教師として自信がない」と感じているところからでも、お話しいただけます
学級経営の悩みは、指導方法だけの問題ではないことがあります。
毎日その教室に立つ中で、
「またうまくいかなかったらどうしよう」
「周りの先生なら、もっとできるのではないか」
「自分にはこの仕事が向いていないのではないか」
と考え続けていること自体が、大きな負担になっている場合があります。
まだ、
異動したい。
休みたい。
辞めたい。
というところまで考えていなくても構いません。
「学級経営に自信がなくなって、教室に立つのが不安になっています」というところからお話しいただけます。
ご相談は、心理カウンセラー柴垣友佳里がお受けしています。
オンラインでは全国からご相談いただけます。
対面をご希望の方には、愛知県・岐阜県の対応地域や名古屋市などでお受けしています。
個人カウンセリングは、90分 11,000円(税込)です。
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