心が見ているもの

同じ出来事を経験しても、
人によって受け取り方がまったく違うことがあります。

ある人にとっては何気ない一言でも、
別の人にとっては、
ずっと心に残る言葉になったり、

反対に、
周りから見れば大きな出来事でも、
本人の中では不思議なくらい
印象に残っていないこともあります。

人の心は、起きたことを
いつもそのまま写し取っているわけではないのかもしれません。

「私は大切にされない」
「どうせ分かってもらえない」
「頑張らなければ認められない」
「人に迷惑をかけてはいけない」

そんな思いが心の奥にあると、
日々の出来事も、
それに沿うように見えてきてしまいます。

少しそっけない返事をされただけで、
「やっぱり嫌われているのかもしれない」と感じる。

たまたまうまくいかなかった出来事を、
「私はいつもこうだ」と受け取る。

本当は、別の見方もできたかもしれないのに、
自分にとって、慣れた解釈の方へ、
心は戻っていきやすいものです。

それは、事実をゆがめているというより、
自分を守るために
身につけてきた見方なのかもしれませんね。

だからこそ、
「事実を見ている」と思っているときほど、
少し立ち止まってみてもいいのかもしれません。

今、自分は何を見ているのか。
何を受け取って、何を見落としているのか。
この出来事を、どんな物語の中に置こうとしているのか。

そうやって見つめ直してみると、
同じ出来事の中にも、
少し違う光が見えてくることがあります。

記憶や解釈は、とても個人的なものです。

これまで自分が
どんなふうに世界を見てきたのかを、
やさしく知っていけたらいいですね。

投稿者プロフィール

柴垣 友佳里
柴垣 友佳里くれたけ心理相談室(江南支部)心理カウンセラー
愛知県の江南市を拠点に、犬山市・小牧市・一宮市などで、対面カウンセリングやオンラインカウンセリングをさせていただいています。

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