夕暮れの入道雲

夕方、ふと東の空を見上げたら、
大きな入道雲が広がっていました。
夏の空に、
どっしりと立ち上がるような雲。
夕日を受けたところは
やわらかな橙色に染まり、
その奥には
薄い灰色の影が重なっていました。
明るいところと暗いところ。
その境目までが、
ゆっくり息をしているように見えます。
見ているうちにも、
雲は少しずつ形を変えていきました。
さっきまで丸く膨らんでいたところが崩れ、
その向こうからまた新しい雲が立ち上がってくる。
大きくて、力強くて、
それなのに同じ姿では一瞬もいてくれない。
しばらく空から目を離せませんでした。
こういうとき、
うまく言葉にできなくなります。
きれい、とも少し違う。
圧倒される、というのとも少し違う。
ただ、
「すごいなあ」
と思って見とれていました。
それだけで十分だった、夏の夕方。
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