心の荷物を手放して
柴垣 友佳里
日々のくらしには
楽しかった会話もあれば
ちょっと胸がざわつく瞬間もあります。
なぜそう感じたのか
本当は振り返った方がいいのかもしれません。
けれど、疲れきっていると
その日の出来事に向き合う気力さえ
残っていないこともあります。
感情を無視しない方がいい、と
分かってはいても
無理に考えようとすると
かえって心が重くなることもありますよね。
そんなときは
モヤモヤを抱え込むのではなく
そっと手放す方向に
シフトしてみてもいいと思います。
今日は一旦保留、と決める。
空に飛ばすイメージで深呼吸する。
水に流すようにシャワーでさっぱりする。
紙に書いて燃やすように手放す。
どれも、今この瞬間から
イヤなことを切り離すための
小さな魔法。
翌日になってみれば
「あれ？もう大丈夫かも」と
自然に思えることもあるものです。
もちろん
ずっとなかったことにし続けると
どこかで無理が出てしまうでしょう。
けれど今すぐには
どうにもできないことを
いったん脇に置くのは
自分を守るための賢い方法だと思います。
もし今日
あなたが少し疲れているなら
その心の荷物を
そっと横に置いてみましょう。
身を軽くして歩き出すその一歩が
きっとあなたを守ってくれるはずです。
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