家族だから、できるだけ仲良くしたい。
できれば関係を悪くしたくない。

そう思っているのに、家族と関わると疲れてしまうことがあります。

実家へ帰ると、何となく気をつかう。
家族の集まりが近づくと、少し気が重くなる。
連絡が頻繁に来ると負担だけれど、返さないと悪い気がする。

少し距離を置きたいと思っても、

「家族なのに冷たいかな」
「親不孝なのでは」
「自分が我慢すれば済むことなのかもしれない」

と迷ってしまう。

反対に、離れていると寂しくなったり、
「もっと関わった方がいいのかな」と思うこともあります。

家族との距離は、近ければよい、離れればよいという単純なものではありません。

このページでは、家族全体との関わりの中で、「自分にとってどのくらいの距離なら無理が少ないのか」を考えていきます。

家族との距離は、日常のいろいろな場面で気になります

帰省や家族の集まりが近づくと気が重くなる

お盆。
年末年始。
法事。
誕生日や祝い事。

家族が集まる機会が近づくと、楽しみな気持ちと一緒に、少し憂うつな気持ちが出てくることがあります。

会えば普通に話せる。
大きな喧嘩があるわけでもない。
それでも、家族と長い時間一緒にいると疲れる。

そんなこともあります。

昔からの役割に戻ったように感じたり、何気ない言葉に反応したり、家では自然にしているつもりなのに、実はずっと気を張っていることもあります。

どのくらい連絡を取ればいいのか分からない

電話やメッセージが頻繁に来る。
返事をしないと心配される。
こちらから連絡しないと、「最近連絡がないね」と言われる。

家族との連絡頻度に正解はありません。

けれど、
「このくらいは返さなければ」
「家族なら話しておくべき」
という感覚が強いと、自分が負担に感じていることに気づきにくくなることがあります。

頼られると断りにくい

家族から頼られると、
「家族なんだから」と思って引き受けてしまうことがあります。

予定を変える。
話を聞く。
手続きをする。
送り迎えをする。
金銭面や生活面で支える。

一つひとつはできることでも、それが重なれば負担になることがあります。

頼られることそのものより、「断るという選択肢がないように感じること」が苦しさにつながっている場合もあります。

断ることそのものが難しい方はこちらもご覧ください。

▶ 断れずに無理をしてしまうとき

距離を置きたいと思うと、罪悪感が出てくることがあります

家族から少し離れたい。
会う回数を減らしたい。
すべての連絡に応じるのをやめたい。

そう思ったとき、
「こんなことを考える自分は冷たいのではないか」と感じることがあります。

家族との距離を変えることが、

相手を嫌うこと。
見捨てること。
関係を切ること。

のように感じられることもあります。

けれど、「少し離れたい」という感覚の中には、

もう少し自分の時間がほしい。
考える余白がほしい。
いつも相手の気持ちを優先する状態から少し離れたい。

という気持ちが含まれている場合もあります。

罪悪感そのものが強くなっている方はこちらをご覧ください。

▶ 罪悪感が強くなってしまうとき

家族だからこそ、昔からの役割に戻ることがあります

普段は自分で決めて生活しているのに、実家へ帰ると急に子どもの頃の自分に戻ったような感覚になる。

兄弟の中では、今でも「しっかりする人」「我慢する人」「場をまとめる人」になってしまう。

家族が集まると、自然にいつもの役割を引き受けている。

そんなことがあります。

家族との関係には、長い時間の積み重ねがあります。
そのため、今の年齢や今の生活だけでは説明できない反応が出てくることもあります。

特に母親や父親との関係そのものが苦しさの中心になっている場合には、それぞれのページで詳しく扱っています。

▶ 母との関係に疲れてしまうとき

▶ 父との関係が苦しいとき

「近づくか、離れるか」の二択にしなくても構いません

家族との関係に疲れると、
「もっと仲良くしなければ」

あるいは、
「もう距離を置くしかない」

と、二つの選択肢だけで考えてしまうことがあります。

けれど、距離にはいろいろな調整があります。

会う時間を短くする。
毎回参加していた集まりを、ときどき休む。
電話ではなくメッセージにする。
すぐ返事をせず、自分が落ち着いてから返す。
話す内容を少し選ぶ。
頼まれたことを、全部ではなくできる範囲だけ引き受ける。

家族との関係を続けながら、自分の負担を少し減らす方法もあります。

大切なのは、一般的な「家族はこうあるべき」ではなく、
「私は、どのくらいの距離なら無理なく関われるのだろう」と考えてみることです。

家族以外の人との関係でも、距離が近くなりすぎる場合には

家族に限らず、

相手の問題まで自分の責任のように感じる。
頼られると離れられない。
相手の感情に強く影響される。
距離を取ることに強い罪悪感がある。

ということを、さまざまな人間関係で繰り返している場合には、家族だけではなく「人との距離の取り方」という心のパターンが関係していることもあります。

その場合はこちらをご覧ください。

▶ 距離が近すぎる人に疲れてしまうとき

家族との距離を、一人で決めきれないときは

家族のことだからこそ、自分の気持ちだけでは決められないことがあります。

距離を取りたい。
でも、相手を傷つけたくない。
今までの関係も大切にしたい。
けれど、このままの関わり方では疲れる。

そんな複数の気持ちが同時にあることもあります。

カウンセリングでは、

誰といるときに負担を感じるのか。
どんな場面で無理をしてしまうのか。
自分は何を断りにくいのか。
どこまでなら関わりたいと思っているのか。
距離を変えると何が怖いのか。

といったことを一つずつ整理していきます。

家族との関係を切ることを前提にするのでも、無理に仲良くすることを目指すのでもありません。

今の自分にとって、どんな関わり方なら少し息をしやすいのかを一緒に考えていきます。

ご相談は、心理カウンセラー柴垣友佳里がお受けしています。

個人カウンセリングは、90分 11,000円(税込)です。
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