周りの人は、少しずつ先へ進んでいるように見える。
仕事を変えたり、結婚したり、新しいことを始めたり。
それに比べて、自分だけが同じ場所にいるように感じることがあります。
何かを変えたい気持ちはある。
けれど、いざ動こうとすると何から始めればよいのか分からない。
考えているうちに時間だけが過ぎて、また「今日も何もできなかった」と感じる。
そんな日が続くと、
「どうして私は前に進めないのだろう」
「このまま何年も変わらないのでは」
と、動けないことそのものが苦しくなっていきます。
前に進めないときには、やる気だけの問題ではなく、疲れ、不安、迷い、失敗への怖さ、これまで積み重ねてきたものなど、いくつかのことが重なっている場合があります。
まずは、「進むにはどうすればいいか」よりも、今の自分がどこで止まっているように感じているのかを見ていきます。
前に進めないとき、こんな感覚はありませんか?
何かを変えたいのに、動き始められない
「このままでは嫌だ」と思っている。
転職したい。
人間関係を変えたい。
新しいことを始めたい。
生活を立て直したい。
頭ではいろいろ考えているのに、実際に動こうとすると止まってしまうことがあります。
選択肢が多すぎたり、どこから始めればよいのか分からなかったりすると、「動けない自分」の問題に見えてしまうことがあります。
毎日は過ぎているのに、自分だけ変わっていない気がする
仕事へ行く。
家事をする。
必要なことを済ませる。
毎日は動いているのに、自分の人生そのものは止まっているように感じることがあります。
特に、「本当はこうしたい」という思いがあるのに、それを長く後回しにしていると、日常をこなしているだけのような感覚になることがあります。
周りと比べると、急に焦りが強くなる
同世代の人の近況を聞いたとき、SNSで誰かの生活を見たとき。
それまでは気になっていなかったのに、
「私は何をしているんだろう」
「みんなは先へ進んでいる」
と急に焦ることがあります。
自分の現在ではなく、他人との距離で自分の人生を見るようになると、前に進んでいる実感を持ちにくくなることがあります。
考えているうちに、何がしたいのか分からなくなる
この道でいいのか。
失敗したらどうするのか。
別の方がよいのではないか。
慎重に考えているうちに、選ぶことそのものが難しくなることがあります。
「正しい答え」を探すほど、どれも決められなくなり、結果として今の場所にとどまることもあります。
なぜ、前に進めないように感じるのでしょうか
心や身体に、動くための余力が少なくなっている
新しいことを始めたり、決断したりするには、思っている以上にエネルギーが必要です。
仕事や家族、人間関係などで長く気を張っていると、日常を維持するだけで力を使い切っていることがあります。
その状態で「もっと前へ」と自分を動かそうとしても、思うように力が出ないことがあります。
毎日の中で心がほとんど休まっていない感覚がある方は、こちらも参考になります。
失敗したときのことを考えすぎている
動けば、結果が出ます。
うまくいくこともあれば、思った通りにならないこともあります。
失敗した自分を強く責める傾向があると、新しい一歩を踏み出す前から、
「失敗したらどうしよう」
「やらなければよかったと思うかもしれない」
と考え、今の場所にいる方が安全に感じられることがあります。
「次に進む」ということが、大きすぎる
人生を変える。
仕事を変える。
関係を終える。
新しく始める。
大きな言葉で考えるほど、一歩も大きく見えます。
けれど実際には、次にすることが「決断」ではなく、「調べてみる」「一度話してみる」「自分の希望を書き出してみる」という段階の場合もあります。
最終的な答えまで一度に出そうとすると、最初の一歩まで動きにくくなることがあります。
本当は進みたい方向そのものが分からなくなっている
「何か変えなければ」と思っているけれど、何を変えたいのかははっきりしない。
そんなこともあります。
長く周囲の期待や「こうするべき」を優先してきた方では、自分自身が何を望んでいるのか分かりにくくなっていることがあります。
その場合には、行動力を上げることより先に、「自分は本当はどうしたいのか」を探す時間が必要になることがあります。
「前に進めない」と「気力が出ない」は、少し違うことがあります
何もする気が起きない。
身体が重い。
好きだったことにも関心が向かない。
そのような状態が続いている場合には、「人生の方向を決められない」という問題とは少し違うことがあります。
一方で、日常生活は送れていても、
「これからどうしたいのか決められない」
「変えたいのに一歩を踏み出せない」
という場合もあります。
自分の場合は、エネルギーそのものが少なくなっているのか。
それとも、選ぶことや変化することのところで止まっているのか。
そこを分けることで、必要なことも変わってきます。
「止まっている」と感じる時間に、起きていることもあります
外から見ると何も変化していなくても、心の中では何かが動いている時期があります。
以前なら当たり前に選んでいたことに違和感を持ち始めた。
今まで目指していたものが、本当に自分の望みなのか分からなくなった。
そうしたときには、次へ進む前に、それまで持っていた価値観や生き方を見直していることがあります。
すぐに次の目標が見つからないからといって、何も起きていないとは限りません。
一方で、「待っていればいつか自然に動ける」と決める必要もありません。
立ち止まっている時間の中で、何を終えようとしていて、何をこれから選びたいのかを少しずつ言葉にしていくことができます。
前に進めないときに、まず考えてみたいこと
「人生全体」ではなく、どこが止まっているのかを見る
「人生が止まっている」と感じると、すべてがうまくいっていないように見えることがあります。
けれど、
仕事なのか。
人間関係なのか。
家族のことなのか。
自分自身の生き方なのか。
場所を分けてみると、「全部が止まっているわけではない」と分かる場合があります。
変えたいものと、変えなくてもよいものを分ける
焦っていると、今の生活をすべて変えなければならないように感じます。
けれど、実際には大切にしたいものもあるはずです。
変えたいこと。
残したいこと。
まだ分からないこと。
この三つを分けるだけでも、次に考えることが少し具体的になります。
「次の一歩」を小さくする
転職するかどうか決める前に、求人を見る。
人との関係を変える前に、自分が何に困っているのか書き出す。
新しいことを始める前に、情報を一つ集める。
前に進むことを、大きな決断だけで考えないこともできます。
小さな行動をした結果、「今は動かない」という選択になる場合もあります。それも、自分で確かめた上での一つの判断です。
人生の節目で、急に「このままでいいのか」と感じることがあります
これまで大きな疑問を持たずに過ごしてきたのに、年齢や環境の変化をきっかけに、ふと立ち止まることがあります。
子育てが一段落した。
仕事の先が見えてきた。
親が年齢を重ねた。
自分自身もこれからの時間を考えるようになった。
そうした節目では、「次に何をするか」より、
「私はこれまで何を大切にしてきたのだろう」
「これからは何を大切にしたいのだろう」
という問いが出てくることがあります。
特に50代・60代になり、これからの生き方について考えるようになった方には、こちらのページもあります。
気分の落ち込みや動けない状態が続いているとき
前に進めない感覚の背景に、強い疲れや気分の落ち込みが重なっていることもあります。
眠れない、食欲が大きく変わった、これまで楽しめていたことにも興味が持てない、日常生活そのものを続けることが難しい、といった状態が続いている場合には、心理的な整理だけでなく医療機関への相談も選択肢になります。
「人生をどうするか」を考えるより先に、まず心身の状態を支えることが必要な時期もあります。
カウンセリングで、「前に進めない」の中身を整理する
「前に進みたいのですが、何を相談すればいいのか分かりません」
そんな状態からでもお話しいただけます。
カウンセリングでは、前へ進むよう背中を押すことを最初の目的にするのではなく、
今、どこで止まっているように感じるのか。
何を変えたいと思っているのか。
何が気になって動きにくくなっているのか。
本当は何を大切にしたいのか。
を一緒に整理していきます。
話していく中で、「何もできていない」と思っていた状態にも理由があったことや、次に考えたいことが見えてくる場合があります。
そして必要であれば、「今できそうなこと」を現実的な大きさまで小さくしていきます。
止まっているように感じる場所から、これからを考える
前に進むことは、いつも大きく変わることとは限りません。
今までと違う選択をすることもあれば、しばらく今の場所にいると自分で決めることもあります。
大切なのは、周囲と同じ速さで進むことより、自分が何に迷い、何を大切にしたいのかを知りながら選んでいくことです。
「このままではいけない」と急かされるような気持ちから少し離れ、今の自分の状態を一緒に見ていくことができます。
ご相談は、心理カウンセラー柴垣友佳里がお受けしています。
「前に進めない感じがするけれど、何を相談したらよいか分からない」という段階からでもご相談いただけます。
ご予約前に、相談方法や場所など確認しておきたいことがある場合は、LINEをご利用いただけます。
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