見える想い

昔は手紙を書くことが
特別な時間でした。
封筒を選び
便せんに向かって
言葉を探しながら綴る。
書き終えたあとは
切手を貼って
ポストに投函。
届くまでの日数も含めて
想いを伝える時間でした。
今はLINEやメールで
一瞬で気持ちを送れる時代。
便利になった分だけ
「想いを届ける過程」の温度が
少し薄れたようにも感じます。
手紙に込めた丁寧さや
その人らしい文字のクセ
行間から伝わる気持ちのゆらぎ
そういった
見えないけれど確かにあったものが
少しずつ
見えにくくなってきたのかもしれません。
ある日
母から届いた一通の手紙
中には「忙しいでしょうけど、体に気をつけてね」
そんな短い言葉だけが
ていねいな字で綴られていました。
それだけで涙が出そうになるのは
紙の感触や文字のかすれ具合が
ちゃんと「人」を感じさせてくれるから。
今はデジタルで
何でも済ませられるけれど
時々「かたち」にして残すことは
心を結ぶ手段の一つになる気がします。
努力や愛情は
見えなくてもちゃんとそこにある。
だけど、ほんの少しでも
「目に見えるかたち」で触れられると
もう一歩深く
温もりを受け取れるのかもしれませんね。
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