大切なペットを亡くしたあと、思っていた以上に深い悲しみが続くことがあります。

朝起きたとき。
家に帰ったとき。
いつもの場所を見たとき。
ごはんの時間になったとき。

ふとした瞬間に、その子の姿を探してしまう。
もういないと分かっているのに、どこかにまだいるような気がする。

写真を見て涙が出たり、家の中の静けさがつらくなったり、
「もっと何かできたのではないか」
と、最期のことを何度も考えてしまうこともあります。

ペットは、ただ一緒に暮らしていた動物というだけではないことがあります。

家族だった。
相棒だった。
子どものようでもあり、親友のようでもあった。
ただそばにいてくれるだけで、心がほどける存在だった。

だからこそ、その存在を失ったあとの悲しみも、その人とその子との関係によって違います。

このページでは、悲しみを早く乗り越える方法ではなく、大切なペットを亡くしたあとに残っている悲しみや後悔、寂しさを、どのように抱えていけばよいのかを一緒に見ていきます。

ペットロスで、このような気持ちを抱えていませんか

涙が何度も出てくる

少し落ち着いたと思っていたのに、突然涙が出ることがあります。

写真を見たとき。
使っていた器を見たとき。
帰宅して、迎えに来てくれないことに気づいたとき。
夜、家の中が静かになったとき。

人前では普通に過ごしていても、一人になると悲しみがあふれてくることもあります。

「また泣いてしまった」
「いつまでこんな状態が続くのだろう」
と思う方もいらっしゃるかもしれません。

最期のことを思い出して、後悔してしまう

もっと早く病院へ連れて行けばよかったのではないか。
あの治療を選んでよかったのだろうか。
もっとそばにいてあげればよかった。
苦しい思いをさせてしまったのではないか。

大切に思っていたからこそ、
「もっとできることがあったのでは」という思いが残ることがあります。

悲しみが深いときには、一緒に過ごした長い時間より、最期の数日や数時間ばかりが何度も浮かんでくることもあります。

自分を責める気持ちが強くなっている方はこちらもご覧ください。

▶ 自分を責めてしまうとき

家の中にできた空白がつらい

いつも寝ていた場所。
歩いていた床。
毛布。
器。
おもちゃ。
リード。

その子がいた頃には何気なかったものが、亡くしたあとには強く心に残ることがあります。

片づけた方がいいのか分からない。
残しておくとつらい。
でも、なくしてしまうのもつらい。

そんなふうに、何をしても心が痛む時期があります。

すぐに決められなくても構いません。
その子がいなくなった生活に、心がまだ追いつこうとしている途中なのかもしれません。

周りには話しにくい

ペットロスの悲しみは、周囲に理解されにくいことがあります。

「長生きしたんだから」
「幸せだったと思うよ」
「また次の子を迎えたら」

励ますつもりでかけられた言葉が、今の気持ちには合わないこともあります。

幸せだったと思っている。
それでも寂しい。
長く生きてくれた。
それでも、もっと一緒にいたかった。

次のペットのことではなく、今はただ、亡くなったその子に会いたい。

そんな思いを、人には話しにくくなることがあります。

ペットロスは、いつまで泣くものなのでしょうか

「いつまで泣いていていいのだろう」
「そろそろ立ち直らなければいけないのでは」

と気になることがあります。

けれど、悲しみに決まった期限があるわけではありません。

昨日は普通に過ごせたのに、今日は涙が止まらない。

しばらく落ち着いていたのに、命日や季節の変わり目に急に寂しくなる。

何年たっても、思い出したときに涙が出る。

そういうこともあります。

涙が出なくなることだけが、悲しみが整理されたということでもありません。

大切なのは、「いつまで泣くか」を決めることよりも、その悲しみが今の生活の中でどのように存在しているのかを見ていくことなのだと思います。

ペットロスを「乗り越える」ことを急がなくてもいい

ペットロスについて調べていると、「乗り越え方」という言葉を目にすることがあります。

けれど、大切だった存在との関係を、完全になかったことにする必要はありません。

会えない。
触れられない。
声も聞けない。

その現実は変わりません。
それでも、一緒に過ごした時間や、その子から受け取ったものまでなくなるわけではありません。

好きだった仕草。
名前を呼んだときの反応。
一緒に過ごした季節。
看病した時間。
抱きしめた感覚。

そうした記憶は、これからも自分の中に残っていきます。

少しずつ落ち着いていくということは、その子を忘れることではなく、

「もう会えない」という現実と、
「今も大切に思っている」という気持ちを、

少しずつ心の中で一緒に持てるようになっていくことなのかもしれません。

後悔や罪悪感の中に、愛情が隠れていることがあります

ペットロスでは、
「もっとできたはず」という思いが強く残ることがあります。

けれど、その言葉の奥には、

もっと楽にしてあげたかった。
守りたかった。
もっと一緒にいたかった。
幸せでいてほしかった。

という思いがあることもあります。

カウンセリングでは、

「あのとき何が起きていたのか」
「どんな迷いがあったのか」
「なぜその選択をしたのか」
「どのように大切にしてきたのか」

を、責めるためではなく、丁寧に振り返っていきます。

後悔だけに覆われていた記憶の中に、その子と一緒に過ごしてきた時間も少しずつ戻ってくることがあります。

カウンセリングでは、ペットロスについて何を話すのでしょうか

悲しみを、無理に前向きな言葉へ変えません

カウンセリングでは、
「早く元気になりましょう」
「前を向きましょう」
と急ぐことを目的にはしません。

「会いたい」
「寂しい」
「まだ信じられない」
「最期のことが頭から離れない」
「もっとできた気がする」

そんな気持ちからお話しいただけます。

同じことを何度話しても構いません。
途中で涙が出ても、言葉にならない時間があっても大丈夫です。

最期だけではなく、一緒に過ごした時間をたどることもあります

悲しみが深いときには、最期の場面ばかりが強く残ることがあります。

けれど、その子との時間は、最期の日だけではありません。

出会った頃。
元気だった頃。
何気ない毎日。
困らせられたこと。
笑わせてくれたこと。
そばにいてくれたこと。

その子の存在を「亡くなった日の記憶」だけに閉じ込めず、一緒に過ごした時間全体として振り返っていくこともあります。

「これからどうしたらいいか」を急いで決めなくても構いません

遺品をどうするのか。
写真を見るのか。
供養をどうするのか。
新しいペットを迎えるのか。

そうしたことに、すぐ答えを出す必要はありません。

今の自分が何をすると少し穏やかでいられるのかを見ながら、その人なりのペースで考えていくことができます。

ペットのことでカウンセリングを受けてもいいのかなと思う方へ

「人の死ではないのに」
「もっと大変なことで相談する人がいるのでは」
「ペットのことでカウンセリングを受けるのは大げさなのでは」

と思う方もいらっしゃるかもしれません。

けれど、何を失ったかだけで、悲しみの大きさを決めることはできません。

その存在が、自分の生活や心の中でどれほど大きかったのか。

そこにあった関係そのものを大切にしてよいのだと思います。

「こんなことで相談していいのかな」と迷っている方はこちらもご覧ください。

▶ こんなことで相談していいのかなと思うとき

私自身も、大切な存在を見送った経験があります

私自身も、大切な存在を見送る経験をしました。
頭では分かっていても、心が現実についていかない時間がありました。

楽しかった頃を思い出すほど、
「もう二度とこの時間には戻れない」と感じて切なくなることもありました。

看病や最期のことについて、
「もっとできたことがあったのではないか」と考えることもありました。

同じ経験をしたから、すべての気持ちが分かるということではありません。

その子との関係も、別れ方も、悲しみ方も、一人ひとり違います。

だからこそ、その方にとってどんな存在だったのかを、急がずに伺いたいと思っています。

大切だった存在のことを、大切なまま話せる時間を

ペットロスの悲しみは、人によって感じ方も時間のかかり方も違います。

涙が出る。
会いたくなる。
後悔する。
家の中の静けさがつらくなる。
周囲には話しにくい。

そんな気持ちを、無理に小さくしたり、きれいな言葉にまとめたりする必要はありません。

今の気持ちから、そのままお話しいただけます。

ご相談は、心理カウンセラー柴垣友佳里がお受けしています。

個人カウンセリングは、90分 11,000円(税込)です。
対面・オンラインなど、ご希望に合わせてお受けしています。

外出することが負担に感じられる時期には、ご自宅からオンラインでお話しいただくこともできます。

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