
子どもが学校に行けなくなったとき、
親御さんは、まず子どものことを考えると思います。
今日は行けるだろうか。
このままで大丈夫だろうか。
学校には何と伝えよう。
勉強は遅れてしまわないだろうか。
友達との関係はどうなるのだろう。
将来に影響しないだろうか。
子どもの表情や言葉に気を配りながら、
親として何をすればよいのかを、
毎日考え続けている方もいらっしゃるかもしれません。
けれど、子どもを支えようとする時間が長くなるほど、
親御さん自身の心も、少しずつ疲れていくことがあります。
朝が来るのがつらい。
子どもの様子に一日中気持ちが左右される。
学校からの連絡に緊張する。
家族の中でも、自分だけが抱えているように感じる。
誰かに話したいけれど、うまく話せない。
そんな日々が続くと、
「子どもが一番つらいのだから、親の自分が弱音を吐いてはいけない」
と思ってしまうことがあります。
でも、親御さんの心が限界に近づいているとき、
そのつらさを一人で抱え続けることは、とても苦しいことです。
カウンセリングでは、
お子さまを無理に学校へ戻すことだけを目的にするのではなく、
今、親御さんの心に何が起きているのか、
どのような関わり方が今のご家庭に合っているのかを、
一緒に整理していきます。
お子さま本人がカウンセリングを受ける前に、
まず親御さんお一人でご相談いただくこともできます。
初めてカウンセリングを受ける方は、
「初めての方へ」のページもご覧ください。
▶ 初めての方へ
不登校の親が疲れてしまう理由
不登校の悩みは、
子ども本人だけでなく、親御さんの生活や心にも大きく影響します。
子どもが学校に行くかどうか。
朝の様子。
先生とのやり取り。
家での過ごし方。
勉強や進路。
家族の反応。
周囲からの目。
考えることが多く、
しかもすぐに答えが出ないことが多いので、
親御さんの心は休まりにくくなります。
子どもを責めたくない。
でも、不安になる。
見守りたい。
でも、このままでいいのか分からない。
励ましたい。
でも、何を言っても子どもを追い詰めてしまいそうで怖い。
そうした迷いの中で、
親御さん自身が疲れきってしまうことがあります。
朝が来るたびに緊張してしまう
不登校の時期は、
朝の時間がとても重く感じられることがあります。
起こした方がいいのか。
そっとしておいた方がいいのか。
声をかけるなら、どんな言い方がいいのか。
学校には欠席の連絡をするのか。
今日は少しでも行ける可能性があるのか。
毎朝、同じようなことを考えながら、
親御さんの方が緊張してしまうことがあります。
子どもの表情ひとつで、
今日一日の気持ちが大きく揺れる。
何もしていないように見える時間にも、
親御さんの心の中では、
ずっと考え続けている状態が続いていることがあります。
子どもへの関わり方が分からなくなる
不登校の子どもに対して、
どう関わればよいのか分からなくなることがあります。
強く言えば追い詰めてしまいそう。
何も言わないと、このままでいいのか不安になる。
優しくしたいのに、つい苛立ってしまう。
見守っているつもりでも、本当は心配でたまらない。
「学校に行きなさい」と言わない方がいいと分かっていても、
心の中では焦りが消えないことがあります。
子どもの状態を理解したい気持ちと、
親として何とかしたい気持ちの間で、
揺れ続けている方もいらっしゃると思います。
不登校のお子さまへの関わり方については、
「不登校と家族の関わり」のページも参考になると思います。
▶ 不登校と家族の関わり
学校や周囲とのやり取りに疲れてしまう
不登校になると、
学校との連絡や、家族・親族とのやり取りにも気を使うことがあります。
先生にどう伝えるか。
欠席が続いていることをどう説明するか。
家族からの意見にどう対応するか。
周りから「甘やかしているのでは」と思われないか。
子どものことだけでも心がいっぱいなのに、
周囲との関係にも気を張り続けることで、
親御さんの疲れが深くなることがあります。
誰かに分かってほしい。
でも、説明する気力がない。
何を言われても傷ついてしまいそうで、
人と話すこと自体が負担になる。
そんなふうに、
周囲との関係の中で孤立感が強くなることもあります。
親御さんの心に起こりやすいこと
不登校の子どもを支えている親御さんは、
自分でも気づかないうちに、心にかなりの負荷を抱えていることがあります。
子どもを大切に思うからこそ、
心配になり、迷い、考え続けてしまう。
親として何とかしたいと思うからこそ、
自分の関わり方を責めてしまう。
周りには普通に見えていても、
心の中ではずっと緊張していることがあります。
自分を責めてしまう
子どもが学校に行けなくなると、
親御さんは自分の関わり方を振り返ることがあります。
育て方が悪かったのだろうか。
もっと早く気づけたのではないか。
あのとき、別の言い方をすればよかった。
自分が子どもを追い詰めてしまったのではないか。
そうした思いが、何度も浮かんでくることがあります。
けれど、子どもが学校に行けなくなる背景には、
学校での出来事、友人関係、心身の状態、発達特性、家庭内外の環境など、
さまざまな要素が重なっていることがあります。
親御さん一人のせいとして抱え込むほど、
心はさらに苦しくなってしまいます。
自分を責める気持ちが強い方は、
「自分を責めてしまうとき」のページも、今の心に近い部分があるかもしれません。
▶ 自分を責めてしまうとき
子どものことを考え続けて、心が休まらない
不登校の時期は、
親御さんの頭の中が、子どものことでいっぱいになりやすくなります。
今、何を考えているのだろう。
昼夜逆転してしまわないだろうか。
勉強はどうしよう。
この先、進路はどうなるのだろう。
家での過ごし方はこれでいいのだろうか。
少し休もうとしても、
心のどこかで子どものことを考えている。
楽しいことをしていても、
ふと罪悪感が出てくる。
そんな状態が続くと、
親御さん自身の心が休まる時間がなくなっていきます。
心がずっと張りつめているように感じる方は、
「心がずっと休まらないとき」のページもご覧ください。
▶ 心がずっと休まらないとき
家族の中で一人で抱えているように感じる
不登校の悩みは、
家族の中でも温度差が出ることがあります。
片方の親だけが学校と連絡を取っている。
子どもの様子を見ている時間が長い。
家族に話しても、分かってもらえない。
夫婦で方針が合わない。
祖父母や親族の言葉に傷つく。
そのような状態が続くと、
親御さんは、家族の中にいても孤独を感じることがあります。
本当は自分も誰かに支えてほしい。
でも、自分がしっかりしなければと思ってしまう。
そのように、一人で抱え込みすぎている方は、
「一人で抱え込みすぎてしまうとき」のページも参考になると思います。
▶ 一人で抱え込みすぎてしまうとき
子どもを支えるために、親の心も整えていく
不登校の相談では、
どうしても「子どもをどうするか」に意識が向きやすくなります。
もちろん、お子さまの状態を理解することは大切です。
けれど、親御さんの心が疲れきっていると、
子どもの小さな変化を見守る余裕がなくなったり、
言わないつもりだった言葉が出てしまったり、
一人で限界まで抱えてしまったりすることがあります。
親御さんが自分の心を整えることは、
自分勝手なことではなく、
子どもを支える土台を整えることにもつながります。
子どもを変える前に、今の状況を整理する
カウンセリングでは、
お子さまを急いで変えようとする前に、
まず今の状況を整理していきます。
いつ頃から学校に行きづらくなったのか。
朝の様子はどうか。
家ではどのように過ごしているのか。
学校との関係はどうなっているのか。
親御さん自身は、何に一番疲れているのか。
家族の中で、どのような関わりが起きているのか。
状況をひとつずつ言葉にしていくことで、
今すぐ動かすことと、少し待つこと、
学校と相談すること、家庭で大切にしたいことが、
少しずつ見えやすくなることがあります。
「不登校と心のケア」のページもあわせてご覧ください。
▶ 不登校と心のケア
学校復帰だけを急がせない関わりを考える
不登校の悩みでは、
「いつ学校に戻れるのか」が大きな不安になります。
けれど、学校復帰だけを急ぐと、
お子さまの心の状態が追いつかないまま、
親子ともに苦しくなってしまうことがあります。
一方で、
何もしないままでいいのかと不安になる親御さんの気持ちも、
とても自然なものだと思います。
大切なのは、
今のお子さまにとって何が負担になっているのか、
どのような形なら外とのつながりを保てるのか、
どのタイミングで学校や支援先と連携するのかを、
焦りすぎず、放置しすぎず、整理していくことです。
学校復帰について不安がある方は、
「不登校と学校復帰」のページも参考になると思います。
▶ 不登校と学校復帰
親御さんお一人での相談から始めることもできます
不登校の相談は、
お子さま本人がカウンセリングを受ける場合だけではありません。
お子さまがまだ話したがらない。
外に出ることが難しい。
相談することに抵抗がある。
まず親としてどう関わればよいか整理したい。
そのような場合には、
親御さんお一人でのご相談から始めることができます。
親御さんが安心して話せる時間を持つことで、
家庭の中での声かけや距離の取り方、
学校との関わり方を落ち着いて考えやすくなることがあります。
親子でのご相談をご希望の方は、
「親子カウンセリング」のページもご覧ください。
▶ 親子カウンセリング
カウンセリングでできること
カウンセリングでは、
不登校の原因をひとつに決めつけたり、
親御さんの関わりを責めたりすることはありません。
今、お子さまに何が起きているのか。
親御さんがどのように受け止めているのか。
家庭の中で何が負担になっているのか。
これからどのような関わり方ができそうか。
そのようなことを、
一緒にゆっくり整理していきます。
親御さんの不安や疲れを言葉にする
子どもの不登校について話すとき、
親御さんはつい、子どもの状況説明を優先しがちです。
もちろん、お子さまの様子を伺うことは大切です。
同時に、
親御さん自身がどれほど疲れているのか、
どんな不安を抱えているのか、
何に傷ついているのかも、
大切な相談内容です。
「私が弱音を吐いていいのだろうか」
と思う方もいらっしゃるかもしれません。
でも、親御さんの気持ちを整理することは、
お子さまへの関わりを考えるうえでも、とても大切です。
家庭での関わり方を一緒に見ていく
不登校の時期には、
家庭が子どもにとって大切な居場所になります。
けれど、親御さんが無理をしすぎてしまうと、
家庭の中にも緊張感が生まれることがあります。
カウンセリングでは、
声のかけ方、見守り方、距離の取り方、
生活リズムへの関わり方、学校とのやり取りなどを、
今のご家庭に合わせて一緒に見ていきます。
「こうするべき」と一方的に決めるのではなく、
親御さんとお子さまの状態に合わせて、
無理の少ない形を考えていきます。
必要に応じて、相談先や支援の整理もできます
不登校の相談では、
学校、スクールカウンセラー、医療機関、教育相談、フリースクール、家庭学習など、
考える選択肢が多くなることがあります。
情報が多いほど、
何を選べばよいのか分からなくなることもあります。
カウンセリングでは、
今すぐ必要な支援は何か、
もう少し様子を見ることは何か、
学校とどのように連携するかなどを、
親御さんの気持ちも大切にしながら整理していきます。
お子さまの学びや進路について気になっている方は、
必要に応じて下記のページも参考にしてください。
▶ 不登校と学びのスタイル
▶ 不登校と進路
ご相談の受け方
不登校の親御さんのご相談は、
対面・オンラインのどちらでもお受けしています。
お子さま本人が同席しなくても、
親御さんお一人でご相談いただけます。
ご家庭の状況や、お子さまの状態、
親御さんのご負担に合わせて、
無理の少ない形を一緒に考えていきます。
親御さんお一人でのカウンセリング
まずは親御さんお一人で、
今の状況やお気持ちを整理していくことができます。
子どもの前では言えない不安。
家族には話しにくい本音。
学校への対応で迷っていること。
自分の関わり方への後悔や戸惑い。
そのようなことを、安心してお話しください。
話すことで、
今すぐ変えなくてもよいことと、
少し整えられそうなことが、
分かれて見えてくることがあります。
親子でのカウンセリング
お子さまが話してみたい気持ちになったときや、
親子で一緒に整理したいことがある場合は、
親子でのカウンセリングも可能です。
ただし、無理にお子さまを連れてくる必要はありません。
まずは親御さんが相談し、
その後の流れの中で、お子さま本人の相談や親子での相談を考えていく形でも大丈夫です。
オンラインでもご相談いただけます
外に出ることが負担に感じるとき。
お子さまを家に残して出かけにくいとき。
ご自宅で落ち着いて話したいとき。
オンラインカウンセリングもご利用いただけます。
Zoom、電話、LINE通話など、
ご希望に合わせた方法でご相談いただけます。
オンラインでのご相談を希望される方は、
「オンラインカウンセリング」のページをご覧ください。
▶ オンラインカウンセリング
こんなときは、一度お話しください
不登校の親御さんの疲れは、
周りから見えにくいことがあります。
子どもを支えているからこそ、
自分のことを後回しにしてしまう。
日常を回しながら、
心の中ではずっと不安を抱えている。
そのような状態が続いているときは、
一度、安心して話せる場所で整理してみることが支えになるかもしれません。
次のような気持ちが続いている方へ
・子どものことを考え続けて、心が休まらない
・朝になると緊張する
・学校とのやり取りに疲れている
・子どもにどう声をかければよいか分からない
・自分の育て方が悪かったのではないかと責めてしまう
・家族の中で一人だけ抱えているように感じる
・学校復帰や進路のことを考えると不安になる
・子どもの前では平気なふりをしている
・親である自分も、もう限界に近いと感じる
・誰かに落ち着いて話を聴いてほしい
ひとつでも当てはまるから、必ず相談が必要ということではありません。
ただ、今の状態を一人で抱え続けることに疲れているなら、
話してみる選択があってもいいのだと思います。
安全面や心身の不調が強い場合
お子さまやご家族の安全に関わる心配があるとき、
また、食事や睡眠が大きく崩れている、強い不安や抑うつが続いているなどの場合は、
医療機関や学校、地域の相談窓口などの支援も大切になることがあります。
カウンセリングでは、
必要に応じて、どこに相談するとよいかを一緒に整理していくこともできます。
子どもを支えるあなたの心も、大切にしていい
不登校の子どもを支えている親御さんは、
自分のことを後回しにしがちです。
子どもがつらいのだから。
親の自分がしっかりしなければ。
私が弱音を吐いている場合ではない。
そんなふうに思いながら、
長い時間、気を張り続けてきた方もいらっしゃると思います。
でも、親御さんの心にも、
安心して話せる場所が必要なことがあります。
不登校は、
子どもだけの問題として抱えるには、
とても大きなテーマです。
親御さんが自分の気持ちを整理することは、
お子さまを見放すことではありません。
むしろ、これからの関わり方を落ち着いて考えるための、
大切な時間になることがあります。
子どもをどう支えるか。
学校とどう関わるか。
親として何を大切にしたいか。
自分自身の心をどう守るか。
そのようなことを、
一人で抱え込まず、一緒に整理していきませんか。
不登校のお子さまを支える中で、
親御さんご自身が疲れてしまっているときは、
下記よりご予約・お問い合わせいただけます。
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