学校は、子どもたちと向き合う場所であると同時に、先生同士が一緒に働く職場でもあります。

同僚との距離感。
主任とのやり取り。
管理職からどう見られているか。
学年や校務分掌の中での立場。

誰かと大きく衝突しているわけではなくても、職員室の空気がぎくしゃくしていたり、何となく居心地が悪かったりすると、それだけで一日中気を張ってしまうことがあります。

「余計なことは言わない方がいい」
「どちらにもつかないようにしよう」
「今、話しかけても大丈夫かな」
「自分のことを何か言われているのではないか」

そんなことを考えながら毎日を過ごしていると、授業や仕事そのものとは別のところで、心の力を使い続けることになります。

職員室の人間関係がつらいと感じている先生へ。

ここでは、同僚・主任・管理職など、学校で働く大人同士の人間関係に焦点をあてて考えていきます。

職員室の人間関係や雰囲気が悪いと感じるとき

派閥や陰口など、職員室の人間関係が「ドロドロしている」と感じる

職員室の中で、特定の人同士の関係が悪かったり、グループが分かれていたり、誰かへの陰口や不満が聞こえてきたりすることがあります。

「人間関係がドロドロしている」と感じるような職場では、自分がその問題の中心にいなくても、毎日その空気の中にいるだけで疲れることがあります。

どちらかの側にいると思われたくない。
誰に何を話してよいのか分からない。
何気なく話したことが、別のところへ伝わるかもしれない。

そうして周囲に気を配り続けていると、授業や校務とは別のところで、かなりの心の力を使うことになります。

表面上は何事もなく一日を終えていても、家に帰るとぐったりしてしまうことがあります。

同僚との距離感が難しい

同じ学校で働く同僚とは、毎日のように顔を合わせます。

相談したり、協力したり、助けてもらったりすることもあれば、考え方や仕事の進め方が合わないこともあります。

どこまで話してよいのか。
どこまで頼ってよいのか。
自分の意見を言うと関係が悪くならないか。

近い場所で働いているからこそ、距離の取り方が難しくなることがあります。

人間関係が大きく壊れているわけではなくても、小さな遠慮や気遣いが毎日積み重なれば、それだけで心は疲れていきます。

主任や管理職との関係に緊張する

学年主任や教務主任、管理職との関係では、同僚同士とは少し違った緊張が生まれることがあります。

相談したいけれど、どう評価されるかが気になる。
何かを指摘されると、自分そのものを否定されたように感じる。
期待に応えられていない気がして、必要以上に落ち込んでしまう。

立場の違いがある相手だからこそ、言いたいことをそのまま伝えにくい場面もあります。

「こんなことを相談したら、仕事ができないと思われるのではないか」と考え、困っていても一人で抱えてしまう先生もいます。

誰に相談してよいのか分からない

職員室の人間関係で悩んでいるとき、困るのは「相談する相手も同じ職場にいる」ということです。

同僚に話せば、どこかへ伝わるかもしれない。
管理職に話せば、大ごとになるかもしれない。
家族に話しても、学校独特の人間関係まではなかなか伝わらない。

誰かに聞いてほしい気持ちはあっても、相手を選んでいるうちに何も言えなくなることがあります。

職員室に人はたくさんいるのに、自分だけが孤立しているように感じることもあります。

職員室にいるだけで疲れてしまうのはなぜでしょう

仕事上の関係だから、簡単には距離を取れない

プライベートな人間関係であれば、苦手な人とは少し距離を置くこともできます。

けれど学校では、同じ学年だったり、同じ校務分掌だったりすれば、一緒に仕事をしなければなりません。

考え方が合わなくても、
連絡を取る。
相談する。
会議で顔を合わせる。
協力して行事を進める。

関係を完全に切ることができないからこそ、小さな違和感も長く続きやすくなります。

周囲の表情や空気を読み続けてしまう

職員室に入ったときの空気。
誰かの表情や声の調子。
会話が止まった瞬間。
いつもと違う返事。

そうしたものが気になり始めると、

「何かまずいことをしたかな」
「私のことを話していたのかな」
「今日は機嫌が悪そうだから、あとにしよう」

と、周囲の様子を確かめながら過ごすようになります。

一つひとつは小さなことでも、一日中続けば心は休まりません。

関連ページ:
▶ 人の顔色を気にしてしまうとき

「先生としてちゃんとしていなければ」と思うほど言えなくなる

困っていることがあっても、

「これくらい自分で何とかしなければ」
「迷惑をかけたくない」
「仕事ができないと思われたくない」

という気持ちから、なかなか助けを求められないことがあります。

学校の中では先生として振る舞うことが求められるため、一人の人として感じている疲れや傷つきは後回しになりやすいものです。

周囲からは普通に仕事をしているように見えても、自分の中ではずっと無理を重ねていることがあります。

関連ページ:
▶ ちゃんとしようとするほど、疲れてしまうとき

「誰が悪いか」だけでは整理しきれない人間関係もあります

職員室の人間関係で疲れていると、
「あの人が変わってくれたら」
「この雰囲気さえなくなれば」
と思うことがあります。

実際に、相手の言葉や態度に傷ついていることもあるでしょう。

一方で、人間関係の悩みは、誰か一人を悪者にするだけでは整理しにくいこともあります。

どんな場面で特に緊張するのか。
誰の前で自分を抑えているのか。
何を言えずに飲み込んでいるのか。
どこまでなら関われて、どこからが苦しいのか。

そうしたことを一つずつ見ていくと、漠然としていた「職員室がつらい」という感覚の中身が少しずつ分かれてきます。

すべての人とうまくやっていくことを目指すより、自分が消耗しすぎない距離や関わり方を考えていくこともできます。

学校の外だから話せることがあります

同じ学校の人には、話しにくいことがあります。

誰かを悪く言いたいわけではない。
大きな問題にしたいわけでもない。
ただ、毎日感じているしんどさを一度そのまま話してみたい。

そんな気持ちがあっても、職場の中では立場や人間関係を考えて、言葉を選びすぎてしまうことがあります。

学校とは利害関係のない場所で話してみると、先生としてどう振る舞うかだけではなく、一人の人として自分が何を感じているのかを見つめやすくなります。

カウンセリングでは、

・誰との関係で特に緊張しているのか
・どんな場面で傷ついたり、我慢したりしているのか
・相手との距離をどのように取りたいのか
・今の職場で自分を守りながら働くには何ができそうか

といったことを、状況に合わせて整理していきます。

すぐに答えを出すことよりも、まず自分の中で起きていることを言葉にしていく時間を大切にしています。

職員室の人間関係を、一人で抱え続けている先生へ

職員室の人間関係は、毎日の仕事の中にあります。

大きなトラブルが起きているわけではなくても、

誰の機嫌を気にしているのか。
誰の前で言葉を選んでいるのか。
何を言えずに飲み込んでいるのか。

そんなことが毎日少しずつ積み重なると、学校にいるだけで疲れるようになることがあります。

「こんなことで相談していいのだろうか」
「人間関係くらい、自分で何とかしなければ」

と思っているうちに、長く一人で抱えてしまう先生もいます。

カウンセリングでは、誰が正しいかを決めたり、無理に職場の人とうまく付き合えるようにしたりすることを目的にはしません。

今、自分はどこで心をすり減らしているのか。
どの関係が一番負担になっているのか。
何を我慢し続けているのか。
これからどのような距離で働いていきたいのか。

学校の外で、一つずつ整理していくことができます。

私自身も、小学校教員として学校現場で働いた経験があります。

ただ、学校の状況も立場も人間関係も、一人ひとり違います。
「先生ならこうするべき」と考えるのではなく、その方が今どのような状況に置かれているのかを伺いながら、一緒に整理していきます。

職員室の人間関係だけでなく、学校へ向かうこと自体がつらくなっている方はこちらをご覧ください。

▶ 学校に行くのがつらい先生へ

教員を続けるかどうかまで迷い始めている方はこちらです。

▶ 教員を続けるか迷っている先生へ

教職員のご相談全般についてはこちらでご案内しています。

▶ 教職員の方のためのカウンセリング

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