もう考えるのをやめたいのに、頭の中では同じことが続いている。
「あの言い方でよかったかな」
「どうしてあんなことを言われたんだろう」
「もしこうなったらどうしよう」
一度考え始めると、なかなか区切りがつかない。
考えて答えが出るわけではないと分かっていても、気づけばまた同じところに戻っている。
そんな状態が続くと、何もしていない時間にも頭は働き続け、心も体も疲れていきます。
このページでは、「何を考えているか」よりも、「考えることが止まらない」「同じことを何度も考えてしまう」という今の状態を中心に見ていきます。
考えすぎて疲れるとき、頭の中では何が起きているのでしょうか
考えることそのものは、悪いことではありません。
何かを整理したり、これからのことを考えたりするために、私たちは日々たくさんのことを考えています。
けれど、考えても新しい答えが出ないまま、同じところを何度も行き来するようになると、思考そのものが疲れにつながっていきます。
終わった会話を何度も振り返る
誰かと話したあと、
「あの言い方はまずかったかな」
「相手はどう思っただろう」
「別の言い方をすればよかった」
と、会話を何度も思い返すことがあります。
一度振り返るだけなら、自分の気持ちを整理することにもつながります。
けれど、何度思い返しても同じ場面に戻り、答えが出ないまま考え続けていると、会話が終わったあとも気持ちはその場に残り続けます。
答えの出ないことを考え続ける
「あの人は本当はどう思っているのだろう」
「なぜあんな態度だったのだろう」
「この先どうなるのだろう」
人の気持ちや未来のことには、今考えても答えが出ないものがあります。
それでも、何とか答えを見つけようとして考え続けてしまうことがあります。
考えれば考えるほど整理されるというより、次の疑問が生まれ、さらに考えることが増えていくこともあります。
まだ起きていないことを何通りも考える
これからある予定や人との話し合いについて、
「こうなったらどうしよう」
「こう言われたら何と答えよう」
「失敗したらどうしよう」
と、いくつもの展開を頭の中で考えることがあります。
準備することは役に立ちますが、可能性を考え続けて終わりがなくなると、まだ何も起きていないうちから疲れてしまいます。
不安そのものが次々に広がっていくことが中心になっている方は、こちらをご覧ください。
「考えすぎをやめたい」と思っているのに、なぜ止まらないのでしょうか
考えすぎて疲れていると、
「もう考えるのをやめよう」と思うことがあります。
けれど、やめようと決めても、しばらくするとまた同じことを考えている。
そんな経験をすることもあります。
答えが出れば安心できるような気がする
考え続ける背景には、
「分かれば落ち着ける」
「答えが出れば安心できる」
という気持ちがあることがあります。
相手が何を考えているのか。
自分の判断は正しかったのか。
これから何が起きるのか。
はっきりすれば安心できそうだからこそ、頭は答えを探し続けます。
けれど、人間関係や未来のことには、考えても今は答えが出ないものもあります。
そのとき、考えることだけが続いてしまいます。
「考えないようにする」ことで、かえって意識が向く
「もう考えない」
そう決めた直後ほど、そのことが気になってしまうことがあります。
思考を完全に消そうとするよりも、
「またこのことを考えているな」
と気づく方が、少し距離を取りやすくなることがあります。
考えをなくすことではなく、考えにずっと付き合い続けないことを目指します。
考えている「内容」と、考え続けている「状態」は少し違います
このページで扱っているのは、主に「考える量」や「止まらなさ」です。
たとえば、
「きっと嫌われている」
「どうせ失敗する」
「悪いことが起こるに違いない」
というように、物事を悪い方向へ受け取りやすいこと自体が中心であれば、「ネガティブ思考」のページが近くなります。
一方、
「内容は何であっても、同じことを何度も考える」
「答えが出てもまた考える」
「頭の中で会話や出来事を繰り返す」
ということがつらい場合には、このページで扱っている「考えすぎ」の状態が近いかもしれません。
考えすぎていると気づいたときにできること
考えすぎをすぐに止める方法を探したくなることもあります。
けれど、完全に考えないようにするより、まず思考に区切りをつけるところから始める方が合うことがあります。
「今考えて答えが出ることか」を見てみる
考えていることについて、
「これは今考えれば答えが出ることだろうか」と一度問いかけてみます。
今できる行動があるなら、その行動を考える。
今は相手にしか分からないことや、まだ起きていない未来のことであれば、
「今は答えが出ないことを考えている」
と気づくだけでも、少し区切りをつけやすくなります。
頭の中だけで考え続けない
同じことが頭の中を回っているときには、一度言葉にして書いてみる方法もあります。
今気になっていること。
分かっていること。
まだ分からないこと。
今できること。
頭の中では一つになっていたものが、外に出すことで少し分かれて見えることがあります。
考える時間から、今していることへ戻る
考えが止まらないときには、意識が過去や未来へ行き続けていることがあります。
足が床に触れている感覚。
手に持っているもの。
聞こえている音。
今している作業。
ほんの短い時間でも、目の前にあるものへ意識を戻してみます。
考えを追い払うためではなく、「今ここにも自分はいる」と戻ってくるためです。
考えすぎて、心が休まらなくなっているとき
日中だけでなく、休んでいるときにも頭が働き続けることがあります。
布団に入ってから一日のことを振り返る。
休みの日にも仕事のことを考える。
何もしていないと、かえっていろいろなことが浮かんでくる。
考えている内容そのものより、「ずっと頭が動いていて休めない」という感覚が強くなっていることもあります。
その状態が続くと、休んでいるはずなのに疲れが取れないと感じることもあります。
一人で考えていると、同じところへ戻ってしまうことがあります
自分のことを自分で考えるときには、どうしてもいつもの見方や前提の中で考えることになります。
だから、
「ずっと考えているのに整理できない」ということがあっても不思議ではありません。
誰かに話してみると、自分では当たり前だと思っていたことに気づいたり、頭の中で絡まっていたものが言葉として分かれていったりすることがあります。
カウンセリングで、頭の中を一緒に整理する
考えすぎているときには、たくさん考えているのに、なぜか整理されていかないことがあります。
「あの人はどう思っているのだろう」
「あのとき別の言い方をしていれば」
「これからこうなったらどうしよう」
一つのことを考えていたはずなのに、そこから別の心配が生まれ、また最初の問いへ戻ってしまう。
そんなふうに、自分の中だけでは考えを区切れなくなっていることがあります。
カウンセリングでは、「考えすぎないようにしましょう」と止めることから始めるわけではありません。
何について考え続けているのか。
どこまでは今考えれば分かることなのか。
どこから先は、相手の気持ちやまだ起きていない未来を考えているのか。
そのことが、なぜこれほど気になっているのか。
話しながら一つずつ分けていきます。
すると、何度も考えていた出来事そのものより、
「本当は、嫌われたことが怖かった」
「自分の判断が間違っていたと思いたくなかった」
「分からないままでいることが不安だった」
など、その奥にあった気持ちが見えてくることがあります。
一人で何度考えても同じところへ戻ってしまうときに、誰かと一緒に整理することで、考えることと感じていることを分けていく。
それも、カウンセリングでできることの一つです。
「もう考えるのに疲れた」と感じているときに
「考えすぎだと分かっているのに、やめられない」
そんな状態でカウンセリングに来ていただいても構いません。
何を考えているのか、きれいに整理してから話す必要もありません。
「同じことがずっと頭から離れない」
「いろいろ考えすぎて、自分でも何がつらいのか分からなくなった」
というところからお話しいただけます。
考えることで何とかしようとしてきたものを、一度言葉にして外へ出しながら、今の自分にとって本当に整理したいことを一緒に見ていきます。
ご相談は、心理カウンセラー柴垣友佳里がお受けしています。
個人カウンセリングは、90分 11,000円(税込)です。
全国からオンラインでご相談いただけます。
対面をご希望の場合は、愛知県・岐阜県の対応地域でお受けしています。
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