仕事で失敗した。
注意を受けた。
思うように成果が出なかった。
以前ならできていたことが、うまくできなくなっている。

そんなことが続くと、
少しずつ自信が持てなくなってしまうことがあります。

「自分は仕事ができないのではないか」
「周りに迷惑をかけているのではないか」
「この仕事に向いていないのかもしれない」
「もう期待されていないのではないか」

一つの出来事が、
仕事全体への不安になり、
やがて自分自身への否定のように感じられることがあります。

職場では何とか働いていても、
心の中ではずっと自分を責めている。

周囲から見れば大きな問題に見えなくても、
ご本人の中では、仕事に向かう力そのものが弱くなっていることがあります。

けれど、仕事で自信を失うことは、
その人に能力がないという意味ではありません。

疲れ。
環境の変化。
仕事量の多さ。
上司や周囲からの評価。
人間関係の緊張。
十分に支えられていない状況。

さまざまなものが重なり、
本来の力を出しにくくなっている場合もあります。

ここでは、仕事で自信を失ってしまった時に、心の中で何が起きているのかを整理しながら、自分を責めすぎず、これからの働き方を考えていくための視点を見ていきます。

仕事で自信を失う時、心の中で起きていること

一つの失敗が、自分全体の否定のように感じられる

仕事でミスをした時、
本来なら「その仕事の一部を見直す」出来事であるはずです。

けれど、心が疲れている時には、
一つの失敗が自分全体の否定のように感じられることがあります。

「こんなこともできない」
「自分は役に立っていない」
「周りから呆れられているかもしれない」

そう感じると、
次の仕事にも不安が出てきます。

また失敗するのではないか。
また注意されるのではないか。
また迷惑をかけるのではないか。

その不安が強くなるほど、
確認に時間がかかったり、判断が遅くなったり、いつもならできることにも力が入りすぎたりします。

失敗そのものだけでなく、
失敗した後の自己否定が、さらに仕事を難しくしてしまうことがあります。

注意や指摘を受けるたびに、心が縮こまる

仕事では、修正や指摘を受けることがあります。

けれど、言い方が強かったり、
人前で注意されたり、
何度も同じように責められているように感じたりすると、
指摘の内容以上に心が傷つくことがあります。

「次はちゃんとしよう」と思う一方で、
また何か言われるのではないかと身構える。

上司や周囲の反応を気にしすぎて、
仕事そのものに集中しにくくなる。

そのような状態が続くと、
自分で考えて動くことが怖くなってしまうことがあります。

注意を受けた内容を振り返ることは大切です。

けれど、注意を受けたからといって、
自分の価値まで否定されたと受け止め続ける必要はありません。

【上司との関係に悩んでいるとき】(準備中)

周りと比べて、自分だけができていないように感じる

職場では、周囲の働き方が目に入ります。

あの人は早い。
あの人は要領がいい。
あの人は上司に信頼されている。
自分だけが遅れている気がする。

そのように感じることがあります。

周りの良いところばかりが見え、
自分のできていないところばかりが目につく。

すると、実際の仕事ぶり以上に、
「自分は劣っている」という感覚が強くなってしまいます。

けれど、周囲の人も、
表に見えていない不安や苦労を抱えていることがあります。

また、仕事の経験年数、担当している内容、得意不得意、置かれている状況は人によって違います。

比べることで見えてくることもありますが、
比べすぎることで、自分の力や積み重ねが見えなくなることもあります。

▶ 他人と比べて落ち込むとき

以前の自分と比べて落ち込む

以前はもっとできていた。
前はこんなことで悩まなかった。
前ならもう少し頑張れた。

そんなふうに、以前の自分と比べて落ち込むこともあります。

特に、疲れがたまっていたり、
環境が変わったり、
人間関係の緊張が続いていたりすると、
以前と同じように力を出せなくなることがあります。

それは、能力がなくなったというより、
今の心や身体に余裕がなくなっているサインかもしれません。

「前の自分ならできたのに」と責める前に、
今の自分がどれだけの負担の中で働いているのかを見ていくことも大切です。

仕事で自信を失ってしまう背景

仕事量や責任が大きくなりすぎている

仕事で自信を失う背景には、
仕事量や責任の重さが関係していることがあります。

やることが多すぎる。
期限に追われている。
確認する余裕がない。
人手が足りない。
失敗できない緊張が続いている。

そのような状況では、
どれだけ真面目に取り組んでいても、ミスや遅れが起こりやすくなります。

それでも、

「自分の力が足りない」
「もっと効率よくやらなければ」
「自分が頑張れば何とかなる」

と考えてしまうことがあります。

けれど、抱えている仕事が一人で担える範囲を超えている場合、
それは個人の努力だけで解決できる問題ではありません。

自信を失っている時ほど、
自分の能力だけではなく、仕事の量や環境も一緒に見る必要があります。

評価されていないように感じる

頑張っているのに認められない。
できていることには何も言われず、できなかったことだけを指摘される。
自分の努力が伝わっていないように感じる。

そのような状態が続くと、
仕事への自信は少しずつ削られていきます。

人は、ただ褒められたいだけではありません。

自分の働きが見てもらえている。
必要な存在として扱われている。
努力や工夫が分かってもらえている。

そのような感覚があることで、
仕事を続ける力が支えられることがあります。

反対に、何をしても評価されていないように感じると、
「自分はここにいても意味がないのでは」と感じてしまうことがあります。

職場の人間関係で安心感がない

仕事で自信を持つためには、
安心して相談できる関係も大切です。

分からないことを聞ける。
困った時に助けを求められる。
失敗した時に一緒に整理してもらえる。
必要なことを落ち着いて確認できる。

そのような環境があると、
人は少しずつ仕事を覚え、力を発揮しやすくなります。

けれど、職場の空気が緊張していたり、
誰に相談してよいか分からなかったり、
失敗を責められる雰囲気があったりすると、
自信を取り戻すことが難しくなります。

「自分ができない」のではなく、
安心して力を出せる環境が足りない場合もあります。

【職場の人間関係に疲れてしまったとき】(準備中)

完璧にやろうとして苦しくなっている

仕事に真面目に向き合う方ほど、
ミスをしないように、期待に応えようと頑張ります。

けれど、

間違えてはいけない。
迷惑をかけてはいけない。
弱音を吐いてはいけない。
全部きちんとこなさなければいけない。

という思いが強くなりすぎると、
仕事をすること自体が苦しくなってしまいます。

完璧を目指すほど、
少しの失敗も許せなくなります。

そして、できている部分よりも、
できなかった部分ばかりに目が向くようになります。

真面目さや責任感は、大切な力です。

けれど、その力が自分を追い詰める方向へ働いていないかを見ていくことも必要です。

▶ 完璧にやろうとして苦しくなるとき

自信を失っている時に起こりやすいこと

確認しすぎて、かえって動けなくなる

自信がなくなると、
何度も確認したくなることがあります。

これで合っているだろうか。
間違っていないだろうか。
また注意されないだろうか。

確認すること自体は大切です。

けれど、不安を消すための確認が増えすぎると、
仕事に時間がかかり、さらに焦りが強くなります。

その結果、

「やっぱり自分は仕事が遅い」
「判断力がない」
「一人ではできない」

と感じてしまうことがあります。

不安があるから確認する。
確認が増えるから、さらに自信がなくなる。

そのような循環が起きている場合もあります。

新しいことに挑戦するのが怖くなる

仕事で自信を失うと、
新しいことに取り組むことが怖くなることがあります。

また失敗するかもしれない。
周りに迷惑をかけるかもしれない。
できない自分を見られたくない。

そう感じると、
できるだけ目立たないようにしたり、
新しい役割を避けたり、
自分から意見を言わなくなったりすることがあります。

それは怠けているのではなく、
これ以上傷つかないように自分を守ろうとしている反応かもしれません。

ただ、その状態が長く続くと、
経験を積む機会も減り、さらに自信を取り戻しにくくなることがあります。

小さな出来事にも大きく落ち込む

自信がある時なら受け流せることでも、
自信を失っている時には大きく響くことがあります。

少し返事がそっけなかった。
資料の修正を言われた。
会議で自分の意見が通らなかった。
上司の表情が曇ったように見えた。

一つひとつの出来事に、
「やっぱり自分はだめなんだ」という意味をつけてしまうことがあります。

そのような時は、
出来事そのものよりも、心がすでに傷つきやすい状態になっているのかもしれません。

まずは、今の自分がどれほど敏感になっているのかを、責めずに見ていくことが大切です。

仕事に行くこと自体がつらくなる

自信を失った状態が続くと、
仕事に行くことそのものが重くなることがあります。

今日もできない自分を感じるのではないか。
また注意されるのではないか。
周囲にどう思われているのだろう。

そう考えるだけで、
朝から気持ちが沈んでしまうこともあります。

仕事で自信を失うことは、
単に気分が落ち込むだけではなく、出勤への不安や心身の疲れにもつながっていきます。

【仕事に行くのがつらいとき】(準備中)

自信を取り戻すために、まず整理したいこと

「できなかったこと」と「自分の価値」を分ける

仕事でうまくいかなかったことがあっても、
それはご自身の価値そのものを決めるものではありません。

できなかった業務。
注意された内容。
修正が必要だった部分。

それらは、仕事上の出来事です。

もちろん、必要な振り返りや改善はあります。

けれど、
「だから自分はだめだ」
「自分には価値がない」
というところまで結びつけると、心は回復しにくくなります。

まずは、仕事上の課題と、
自分自身の価値を分けて見ることが大切です。

できていることも、同じように見ていく

自信を失っている時には、
できなかったことばかりが目に入ります。

けれど、実際には、
毎日していること、続けていること、何とか対応していることもあります。

出勤している。
連絡を返している。
決められた仕事に向き合っている。
分からないなりに確認している。
周囲に気を使いながら働いている。

それらは、当たり前すぎて自分では見えにくいかもしれません。

けれど、自信を取り戻すためには、
できなかったことだけでなく、今も何とか続けていることにも目を向ける必要があります。

今の仕事量や環境が合っているかを見る

自信を失っている時、
自分を変えなければと思うことがあります。

もっと強くならなければ。
もっと要領よくならなければ。
もっと頑張らなければ。

けれど、今の環境や仕事量そのものが合っていない場合もあります。

求められている量が多すぎる。
説明が十分でない。
相談しにくい。
評価の基準が分かりにくい。
自分の得意な力を使いにくい働き方になっている。

その場合、必要なのは自分を責めることではなく、
環境や働き方を見直すことかもしれません。

心身の疲れが強い時は、回復を優先する

眠れない。
食欲がない。
涙が出る。
集中できない。
休日も疲れが取れない。
何をしても気力が戻らない。

そのような状態が続いている場合、
自信を取り戻そうとさらに頑張る前に、心身の回復が必要なことがあります。

疲れが強い時には、
自分を冷静に見る力も弱くなります。

普段なら受け止められることも、
強く自分を責める材料になってしまうことがあります。

心や身体の不調が続く時には、
医療機関への相談も選択肢です。

カウンセリングでは診断や薬の処方は行いませんが、
今の状態を整理し、どのような相談先が必要かを一緒に考えることはできます。

辞めるかどうかを考える前に

仕事で自信を失っている時、
「もうこの仕事を辞めた方がいいのでは」と感じることがあります。

この仕事に向いていない。
これ以上迷惑をかけたくない。
自分には無理なのかもしれない。

そのような思いが強くなることがあります。

けれど、自信を失っている時ほど、
自分への評価が厳しくなり、選択肢が狭く見えやすくなります。

本当に仕事そのものが合っていないのか。
今の職場環境が合っていないのか。
心身の疲れが強く、力が出せない状態なのか。
一時的に自信を失っているのか。

まずは分けて整理してみることが大切です。

退職を考えるほどつらくなっている方は、下記のページもご覧ください。

【仕事を辞めるか迷っているとき】(準備中)

カウンセリングで整理できること

自信を失ったきっかけを整理します

カウンセリングでは、
まず何がきっかけで自信を失っていったのかを整理していきます。

失敗が続いたのか。
上司の言葉が影響しているのか。
職場の人間関係が負担になっているのか。
仕事量が増えすぎているのか。
もともと自分を責めやすい傾向があるのか。

一つずつ分けて見ていくことで、
漠然とした「自分はだめだ」という感覚が、少し整理されていくことがあります。

自分を責める言葉の奥にある気持ちを見ていきます

「自分が悪い」
「もっとできなければいけない」
「迷惑をかけている」
「期待に応えられない」

そのような言葉の奥には、
本当は大切にしたかった気持ちがある場合もあります。

ちゃんと役に立ちたい。
信頼されたい。
安心して働きたい。
自分なりに頑張っていることを分かってほしい。

自分を責める言葉だけを見るのではなく、
その奥にある願いや傷つきも丁寧に整理していきます。

▶ 自分を責めてしまうとき

現実の中でできる工夫を一緒に考えます

気持ちを整理したうえで、
現実の中で何ができるのかも考えていきます。

仕事の優先順位を確認する。
相談する相手を考える。
引き受ける範囲を見直す。
上司への伝え方を整理する。
休む必要があるか検討する。
働き方を変える可能性を考える。

一方的に「もっと自信を持ちましょう」と言うのではなく、
自信を失わせている状況を見ながら、
今のご自身に合う対応を一緒に考えていきます。

仕事で自信を失った気持ちを、一人で抱えているときは

仕事で自信を失っている時、
誰かに話すことが難しくなることがあります。

できない自分を知られたくない。
弱音を吐いていると思われたくない。
もっと頑張ればいいだけかもしれない。
相談しても、結局自分の問題だと言われるかもしれない。

そう考えるほど、
一人で抱え込んでしまいます。

けれど、自信を失っている時ほど、
自分のことを一人で正確に見ることは難しくなります。

うまく説明できなくても構いません。
何から話せばよいか分からなくても大丈夫です。

少しずつ言葉にしていくことで、

何がつらかったのか。
どこで自分を責めているのか。
本当は何を分かってほしかったのか。
これから何を整えていけばよいのか。

が見えてくることがあります。

仕事や職場の中では話しにくい気持ちを、
少し外の場所で整理してみませんか。

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