仕事でミスをした。
思うように成果が出なかった。
注意されたことが、いつまでも頭から離れない。
以前ならもう少しできていたはずなのに、最近は思うように仕事が進まない。

そんなことが重なると、

「自分は仕事ができないのではないか」
「周りより劣っているのではないか」
「この仕事に向いていないのかもしれない」

と、少しずつ仕事への自信がなくなっていくことがあります。

最初は一つの失敗だったものが、いつの間にか「自分はだめだ」という感覚にまで広がってしまうこともあります。

仕事でうまくいかなかったことと、自分自身の価値が、心の中で重なってしまっている状態です。

ここでは、
「仕事に自信がなくなった」
「以前のように仕事ができる気がしない」
と感じているときの心の動きを整理していきます。

仕事に自信がなくなったと感じるとき

失敗が続き、「自分は仕事ができない」と感じる

一度の失敗なら、「次は気をつけよう」と思えることもあります。

けれど、ミスが続いたり、同じようなところでつまずいたりすると、
「またできなかった」
「どうして自分だけ」
「何をやってもうまくいかない」
という気持ちが強くなることがあります。

すると、その仕事についての失敗だけでなく、自分の能力全体に自信が持てなくなっていきます。

本当はできている仕事があっても、それが目に入らなくなり、失敗したことだけが強く残ることもあります。

注意されると、自分そのものを否定されたように感じる

仕事をしていれば、修正や指摘を受けることがあります。

けれど、自信を失っているときには、一つの注意がとても大きく感じられます。

「やっぱり自分はできない」
「呆れられているのではないか」
「期待されていないのかもしれない」

そんなふうに考え始めると、次に何かをするときにも身構えるようになります。
仕事上の指摘と、自分自身への評価が心の中で重なってしまうのです。

上司の言葉や評価そのものが大きな負担になっている場合は、こちらで扱っています。

▶ 上司との関係に悩んでいるとき

周囲を見るほど、自分だけができていないように感じる

職場では、他の人の仕事ぶりが目に入ります。

仕事が早い人。
判断が的確に見える人。
周囲から頼りにされている人。

そんな人と自分を比べるうちに、「自分には何もない」と感じてしまうことがあります。

特に自信を失っている時期には、他の人のできているところと、自分のできていないところを比べやすくなります。

すると実際の仕事ぶり以上に、自分への評価が低くなってしまうことがあります。

以前の自分と比べても、自信がなくなることがあります

他人だけでなく、以前の自分と比べて苦しくなることもあります。

「前はもっとできていた」
「こんなことで迷わなかった」
「以前ならもっと頑張れた」

そう思うと、今の自分が小さくなってしまったように感じることがあります。

けれど、仕事量や責任、環境、その時の疲れ方は、以前と同じとは限りません。

「前はできたのに」という言葉だけでは見えない負担が、今の自分には重なっていることもあります。

自信を失うと、さらに仕事が難しく感じられることがあります

仕事に自信がなくなると、「次も失敗するかもしれない」という不安が強くなります。

何度も確認する。
簡単な判断にも迷う。
自分から意見を言えなくなる。
新しい仕事を引き受けるのが怖くなる。
以前なら気にしなかった周囲の反応まで気になる。

そうしたことが増えてくることがあります。

慎重になっているだけなのに、
「仕事が遅くなった」
「判断できなくなった」
「やっぱり自分には能力がない」
と感じてしまう。

自信を失ったことによって動きにくくなり、その動きにくさを見て、さらに自信をなくす。
そんな循環が起きていることもあります。

「仕事ができなかったこと」と「自分自身」は同じではありません

仕事で自信を失っていると、
「ミスをした」から「自分は仕事ができない」へ。

さらに、
「仕事ができない」から「自分はだめな人間だ」へと、
心の中で意味が大きくなっていくことがあります。

けれど、
今回うまくできなかった仕事。
判断を間違えたこと。
注意されたこと。
時間がかかったこと。

それらは、仕事の中で起きた出来事です。

必要な振り返りや改善はあっても、その出来事だけで自分自身のすべてが決まるわけではありません。

自信をなくしているときほど、この二つを分けて考えることが難しくなります。

自信を失った背景にあるものを分けて見てみる

「自分の能力が足りないから」と感じていても、少し整理してみると、それだけではないことがあります。

仕事量が増えていた。
新しい仕事を任されていた。
十分な説明がないまま進めていた。
慣れない環境に変わった。
周囲に相談しにくかった。
失敗できないという緊張が続いていた。
疲れがたまっていた。

いくつもの条件が重なった結果、いつものように力を出せなくなっていた場合もあります。

仕事で自信を失ったときは、「自分ができない」という結論を急ぐよりも、何が起きていたのかを一つずつ分けて見ていくことが大切です。

職場の環境によって、自信が揺らぐこともあります

安心して質問できる。
分からないことを確認できる。
失敗したときに、次にどうすればよいか一緒に考えられる。

そうした環境では、人は少しずつ仕事を覚えていくことができます。

反対に、周囲に聞きにくかったり、失敗を強く責められる雰囲気があったりすると、同じ仕事でも力を出しにくくなることがあります。

職場全体の人間関係そのものに疲れている場合は、こちらのページで詳しく扱っています。

▶ 職場の人間関係に疲れてしまったとき

自分を責めることばかり増えていませんか

仕事に自信がなくなると、

「もっと頑張らなければ」
「こんなこともできないなんて」
「周りに迷惑をかけている」
「自分がもっとしっかりすればいい」

という言葉が心の中に増えることがあります。

けれど、その言葉の奥には、

役に立ちたかった。
きちんと仕事をしたかった。
信頼されたかった。
周囲に迷惑をかけたくなかった。

という思いがあることもあります。

ただ自分を責めるだけでは、その気持ちは見えにくくなります。

「なぜこんなに自分を責めているのだろう」と少し丁寧に見ていくと、自信を失った背景が違って見えてくることがあります。

自分を責めることそのものが強くなっている場合はこちらもあります。

▶ 自分を責めてしまうとき

仕事に行くことまでつらくなってきたときは

仕事への自信を失った状態が続くと、
「今日も失敗するかもしれない」
「またできない自分を見るのがつらい」
と、仕事に向かうこと自体が重くなることもあります。

朝になると特につらい、
支度が進まない、
通勤することそのものが苦しくなっている場合は、
「仕事への自信」だけではなく、「出勤することのつらさ」が中心になっているかもしれません。

その場合はこちらのページをご覧ください。

▶ 仕事に行くのがつらいとき

カウンセリングでは、何に自信を失ったのかを整理していきます

「仕事に自信がありません」と言っても、その中身は人によって違います。

一つの失敗がずっと残っている方。
何度も注意されるうちに萎縮してしまった方。
周囲と比べ続け、自分だけができないように感じている方。
以前のように力を出せなくなり、自分でも戸惑っている方。

カウンセリングでは、何がきっかけだったのか、どこから自分への評価が厳しくなったのかを一緒に整理していきます。

「もっと自信を持ちましょう」と気持ちを切り替えることを求めるのではなく、今の自信のなさが、どこから生まれているのかを見ていきます。

その中で、

仕事上の課題として考えること。
職場環境との関係で考えること。
自分を責めすぎている部分。
今の自分に必要な支え。

を少しずつ分けていくことができます。

「仕事ができない自分」と決めつける前に

自信を失っているときは、自分のことを厳しく見やすくなります。

できなかったことはよく覚えているのに、できていることは「それくらい普通」と見過ごしてしまうこともあります。

けれど、今も仕事に向き合っていること、考えながら続けていること、何とかしようとしてきたことも、その人の仕事の一部です。

仕事で自信がなくなったとき、その気持ちを一人で整理しようとすると、どうしても「自分が悪い」というところへ戻ってしまうことがあります。

少し外の場所で言葉にしてみると、自分一人では見えなかったものが見えてくることがあります。

ご相談は、心理カウンセラー柴垣友佳里がお受けしています。

何がいけなかったのかを探すだけではなく、何が起きて自信を失っていったのか、これからどのように働いていきたいのかを一緒に整理していきます。

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