秋桜と記憶

秋の風に揺れる
コスモスの花を見ると
ふと昔のことを思い出します。

まだ教員をしていた頃
たしか4年生の担任だったでしょうか。

国語の授業で「一つの花」という物語を
扱ったことがありました。

戦争の時代を生きる幼いゆみ子と、その家族の物語。

授業のたびに胸が締めつけられて
読みながら涙をこらえるのが大変でした。

あの頃は、子どもたちの前で
泣いてしまわないよう必死でしたが
今思えば、それだけ
心が動かされていたんだなと思います。

だからでしょうか。

秋の風に揺れるコスモスを見ると
あの教室の空気や
子どもたちの真剣な表情まで思い出すのです。

懐かしくて
どこかあたたかくて
少し切ない気持ちになります。

人の心は不思議なもので
季節の匂いや景色が
昔の記憶の扉をそっと開けてくれることがありますね。

もし何かを見たり聴いたりして
理由もなく胸がぎゅっとなるときがあったら
その感情を優しく抱きしめてあげてください。

それはきっと
あなたの中で今も生き続けている
大切な「ひとつの花」なのだと思います。

そしてその花は
今のあなたをそっと支えてくれているのかもしれません。



投稿者プロフィール

柴垣 友佳里
柴垣 友佳里くれたけ心理相談室(江南支部)心理カウンセラー
愛知県の江南市を拠点に、犬山市・小牧市・一宮市などで、対面カウンセリングやオンラインカウンセリングをさせていただいています。

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