夜に揺れる心

夜になると、胸の奥が
ふっと揺れるような瞬間があります。
一日の終わりに向かう静けさの中で
気づかなかった気持ちが顔を出してくる。
それは、心が自分自身に戻ろうとしている
自然な働きなのだと思います。
昼間は、やるべきことや人との関わりの中で
気持ちにふたをして前に進むことがあります。
けれど、夜のゆるんだ空気に触れると
そのふたが少し軽くなって
「本当は少し疲れていたんだよ」
「実はあの言葉がひっかかっていたんだよ」
そんな声が静かに浮かんでくることがあります。
落ち着かない気持ちや
理由の分からない不安が出てくるのも
自然なことです。
むしろ心が、今日という一日を
丁寧に受け止めている証のように感じます。
その揺れに気づいたとき
すぐにどうにかしようとしなくても大丈夫。
少し深く息をして
「いま、こんな気持ちなんだな」
と認めてあげるだけで
心はゆっくり落ち着く方向へ向かっていきます。
誰にも話さずに、そのまま眠る日があってもいいし
誰かに言葉をこぼしたくなる日もあっていい。
その波のゆらぎこそが
心がちゃんと働いている証です。
もし、胸の奥のざわつきが長く続いたり
ひとりで抱えるには少ししんどいなと感じるときは
安心して話せる場所がひとつあるだけで
気持ちは驚くほど軽くなることがあります。
夜の静けさが
あなたを苦しめるものでなく
気持ちをゆるめる時間へと変わっていきますように。
投稿者プロフィール

最新の記事
人間関係2025年12月4日すれ違う季節
日常2025年12月3日それぞれの感じ方
メンタルヘルス2025年12月2日心がゆっくりになる季節に
カウンセリング2025年12月1日心の波が大きくなるとき
予約をする(予約可能な日時を確認する)
柴垣 友佳里のカウンセリングのご予約確認(24時間対応) ※お電話によるご予約は、 電話による予約方法(フリーダイヤル)でご確認ください。


