保留のままでも

年末は、いつもより
少し丁寧にお茶をいれてみたり
窓の外の冷たい空気に
今年の終わりを感じたりしています。

日常の中に
静かな区切りが混じる時期ですね。

今年、手放したかったものがあった人も
いるかもしれません。

考え方の癖や
誰かとの関係
ずっと抱えてきた気持ち。

「今年こそは」と思いながら
結局まだ手元に残っているものもあるでしょう。

それを前にして

「意志が弱いのかな」
「また先延ばしにしてしまった」

そんなふうに
ため息をついてしまう人も少なくありません。

手放せない状態は
怠けや迷いというより
心の中で丁寧な調整が
続いている途中のようにも思います。

頭では理解していても
気持ちが追いつくまでには
どうしても時間が必要なことがあるのです。

人は、納得できないまま何かを手放すことが
少し怖い生きものなのかもしれません。

だから、いったん保留にする。
まだ抱えておく。

それは前に進んでいないというより
自分を大切に扱っている姿にも見えます。

年末だからといって
すべてを片づける必要もないように思います。

持ったまま年を越してもいい。

そうやって自分のペースを尊重することも
立派な意志の使い方です。

今年手放せなかったものがあったとしても
それは、あなたが
真剣に向き合ってきた時間の証なのだと思います。

投稿者プロフィール

柴垣 友佳里
柴垣 友佳里くれたけ心理相談室(江南支部)心理カウンセラー
愛知県の江南市を拠点に、犬山市・小牧市・一宮市などで、対面カウンセリングやオンラインカウンセリングをさせていただいています。

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