心のサイン

朝、コーヒーをいれながら
「今日は何を着ようかな」と迷う時間があります。

そんな小さな選択にも
今の気分は表れることがありますね。

人は、心の中に
いろいろな欲求を抱えながら暮らしています。

休みたい。
助けてほしい。
少し話を聞いてほしい。

けれど、それをそのまま口にするのは
案外むずかしく感じられることもあります。

言わなくても分かってほしい。
自分が我慢すれば丸くおさまる。

そんな思いが、知らないうちに
身についていることもあるのかもしれません。

それは一見、やさしい選択のようでいて
気づかないうちに
自分の心を置き去りにしてしまうこともあります。

気持ちを伝えないままでいると
周りの人は、その気持ちに気づかなかったり

なんとなく察していたとしても
どう関わればいいのか分からず
戸惑ってしまうこともあります。

その一方で本人は
「気づいてもらえない」と感じながら
ひそかに孤独を抱えてしまう。


そんなふうに
やさしさがすれ違いに変わってしまうことも
あるのですよね。

気持ちを伝えることは
相手を責めることでも
要求を押しつけることでもなく

今の自分の状態をそっと共有すること。

それだけで
場の空気がやわらぐこともあります。

「今、少し余裕がなくて」
「ここを手伝ってもらえたら助かる」

そんな穏やかな言葉が
自分にも相手にも
小さな安心を運んでくれることがあります。

言葉にすることは
自分の状態を知らせるための
大切なサイン。

うまく言えない日があっても大丈夫。

短い一言でも
途中で言葉に詰まってもいい。

伝えようとするその姿勢自体が
自分を大切にする
小さな一歩なのだと感じています。

投稿者プロフィール

柴垣 友佳里
柴垣 友佳里くれたけ心理相談室(江南支部)心理カウンセラー
愛知県の江南市を拠点に、犬山市・小牧市・一宮市などで、対面カウンセリングやオンラインカウンセリングをさせていただいています。

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