暮らしを守るメッセージ

日常を見渡すと、あちこちで
「しないでください」という文字に出会います。
スーパーでは「走らないで」
公園の看板には「遊具では順番を守って」
エレベーターには「ベビーカーにはロックを」
きっと過去に困ったことや
事故があったから
今ここに掲げられているのでしょう。
頭ではわかっていても
何度も目にすると
まだ何もしていないのに
肩が少し縮こまるような感覚になることがあります。
人とのやりとりでも
似たことがありますね。
「遅れないでね」と言われると
遅れたことがなくても少し緊張したり
「きちんとして」と繰り返されると
やり終えた後でも落ち着かなくなったり。
本来は安心のための呼びかけなのに
受け取り方によっては
心に重たく響いてしまうこともあるのかもしれません。
そんなときは言葉の背景を
ちょっと想像してみるのもいいのかなと思います。
「きっと誰かが困った経験をしたから、この言葉があるんだろうな」
そう思うだけで
ただの禁止の文言が
人の歩んだ物語の一部のように感じられ
心の中で少し
やわらかく受けとめられることがあります。
すべてをそのまま背負い込むより
自分なりに意味を整理して受けとめる。
そうすることで
日常にあふれる「気をつけて」の声も
心を縛るものではなく
むしろ暮らしを支えてくれる存在に
変わっていくのかもしれませんね。
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