折り合いをつける

子どもの頃のケンカって
つい熱くなってしまって
なかなか引き下がれなかったものです。
相手の言葉にムッとして言い返したり
しばらく口をきかなかったり。
あの頃は
“勝つか負けるか” がすべてのように
感じていたのかもしれません。
でも大人になってからのぶつかり合いは
少し様子がちがいます。
たとえば職場での意見交換は
感情そのものよりも
「どう進めるか」
「どう折り合いをつけるか」
という目的の色が濃くなります。
熱を帯びた議論をしても
終われば「さて、ランチ行こっか」と
笑って肩を並べられることもある。
不思議ですが
そこには大人ならではの
切り替えがあるように思います。
考えてみれば
日常は小さな交渉の積み重ね。
テレビのチャンネルをどれにするか
友人とどこで待ち合わせるか
声を荒らげることはなくても
静かなやりとりはいつも続いていて
そうした小さな調整の積み重ねのうえに
関係が成り立っていくのでしょうね。
人と人とが
まったく摩擦をもたずに生きるのは
なかなか難しいこと。
けれど衝突を避けるのではなく
温かな調整へと変えていけたら…。
その過程の中にこそ
大人ならではの
人間関係の深みがあるように思います。
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