言葉が届くとき

昔、アルバイトをしていたときのこと。
常連さんには自然に笑顔で対応できるのに
何度かクレームをもらったお客様が来ると
どうしても身構えてしまっていました。
"今日はうまくやらなきゃ"
と思えば思うほど
声がうわずったり、変な間ができたりしてしまう。
こちらが緊張していると
相手もやっぱり敏感に察するようで
会話の温度がなかなか上がらないんですよね。
あとから気づいたのは
"きっとまた怒られる" という
思い込みをもって話しかけていたこと。
その気持ちが、無意識のうちに
表情や言葉の端々に
にじんでいたのかもしれません。
まったく同じ内容を伝えるにしても
"この人とは通じ合える" と感じているときは
話し方がまるでちがう。
笑いも自然に交じるし
言葉もすっきりしていて
変な言い訳も出てこない。
会話のうまさ以前に
その人をどう受け取っているかという
自分の心の構えが
空気をつくっていたように思います。
今でも
誰とでもスムーズに話せるわけではないし
誤解されることもあります。
でも、話す前の心の姿勢が少し変わるだけで
自然な言葉が出てきて
やりとりもすっと流れることがあります。
また怒られるかも
どうせ伝わらないかも
そんな思い込みを手放して
今の自分をまっすぐ差し出してみる。
それだけで
少し空気がやわらぐこともあるように感じています。
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