“できなかった”の奥にあるもの


「どうして、こんなこともできなかったんだろう。」

そんなふうに胸がしゅんと沈む瞬間は
誰の心にも訪れるものではないでしょうか。

まるで自分に審判を下すように
ときどき、自分を責めすぎてしまいますよね。

けれど、その背景には
弱さや至らなさより
むしろ “まっすぐさ” があるように思います。

もっとよくしたかった。
誰かを大切にしたかった。

そんな願いが、形を変えて
痛みに触れてしまうことがあるのです。

“自分責め” は、
理想の自分と今の自分との距離を
強く意識してしまうときに起こりやすいもの。

完璧を求めるほど
その距離は一本の線のように思えて

少しのズレが 「全部だめだった」という感覚に
つながってしまうことがあります。

でも、心は機械ではないので
日によって調子が揺れたり
小さな負荷が積み重なっていたり
誰かの期待を知らず知らず背負っていたり…。

そんな揺らぎの中で
毎日は静かに成り立っているのですよね。

だから、自分を責めてしまうときは
どうかその奥にある
“本当の願い” に耳を澄ませてみてください。

「本当は、どうありたかったのか」
「何を大切にしたかったのか」

責めるかわりに
その気持ちにそっと寄り添ってみる。

それだけで、自分を責める気持ちは
少しずつ、やわらいでいくはずです。

どうか今日は
深く息をつける
穏やかな時間がありますように。

投稿者プロフィール

柴垣 友佳里
柴垣 友佳里くれたけ心理相談室(江南支部)心理カウンセラー
愛知県の江南市を拠点に、犬山市・小牧市・一宮市などで、対面カウンセリングやオンラインカウンセリングをさせていただいています。

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