言葉の奥の想い

町を歩いていると、あちこちで
『〇〇しないでください』という言葉を目にします。

スーパーでは『走らないで』
公園の看板には『遊具は順番を守って』
エレベーターには『ベビーカーはロックを』など。

どれもきっと
過去に困ったことや事故があって
「もう同じことは起きてほしくない」という思いから
掲げられているのでしょうね。

ただ、頭では分かっているけれど
まだ何もしていないうちから
先回りして注意されると

ちょっと身構えてしまうような気持ちになること
ありませんか?

人とのやりとりでも
似たようなことがあります。

遅れたことがないのに
「遅れないでね」と言われると
「え、私が?」 とモヤッとしたり

きちんとやっているつもりなのに
「ちゃんとしてね」と言われると
落ち着かない気分になったり。

本来は安心してもらうために
かけられた言葉なのに

受け取る側としては「分かってるよ」と
気になってしまうことも
あるんじゃないでしょうか。

そんなときは
心の中でそっと想像してみます。

―きっと、誰かが以前困った経験があったんだろうな。
―そうならないように、先に声をかけてくれたんだろうな。

そう考えると、禁止や注意の言葉が
少しやわらかい響きに変わって
心がすっと落ち着くことがあります。

いつもそのまま受け入れなくても
ちょっと意味を考えてみるだけで
注意の言葉が
少しやさしいものに映ることがあります。

想像をひとさじ加えることで
日常が少しだけやわらかく見えてくる。

そんなこともあるかもしれませんね。

投稿者プロフィール

柴垣 友佳里
柴垣 友佳里くれたけ心理相談室(江南支部)心理カウンセラー
愛知県の江南市を拠点に、犬山市・小牧市・一宮市などで、対面カウンセリングやオンラインカウンセリングをさせていただいています。

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