好きに浸るとき

なんとなく
気持ちが沈む日があります。
理由があるような、ないような。
誰かに何かを言われたわけでもないし
何か失敗したわけでもないのに
ふと心の奥が曇ったように重たくなること。
頑張ろうとするほど空回りしてしまったり
前に進もうとする気力さえ
どこか遠くにいってしまったり。
そんなときは、ほんの少し
“好き” に身をゆだねてみるのも
いいのかもしれません。
たとえば
好きな曲を流してみる。
やらなきゃいけないなと思っていたことを
いったんぜんぶ放り投げて。
広がる音の中で
なんとなく心がほどけていくような感覚。
お気に入りの香りを
部屋いっぱいに漂わせてみる。
私は柑橘系の香りがとても気に入っています。
ふわりと包まれたときの
あのホッとする感じ。
そんな自分の好きな感覚に
思い切り浸ってみるだけで
心に風がすうっと通り抜ける気がするのです。
そして、どこからともなく
じわっと力が湧いてくる。
元気というほどじゃなくても
「もうちょっとやってみようかな」
って思えるような
そんな瞬間が生まれることが
あるような気がします。
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