街角のとんぼ

今朝、玄関を出たとき
目の前をふわりと横切った影がありました。
よく見ると
それは一匹のトンボ。
住宅街の空に
今年はじめてその姿を見ました。
「あぁ、秋がきたんだな」
9月ももう半ば。
カレンダーは秋をしめしていても
気温はまだ
夏の名残を引きずっています。
冷たい飲み物ばかり手に取ったり
エアコンのリモコンを片付けられなかったり。
そんな中で、トンボの羽音は
小さな秋の合図のようでした。
子どもの頃
下校の道で群れ飛ぶ赤とんぼを
追いかけていたことを思い出します。
捕まえられそうで捕まえられない
そのもどかしささえ懐かしく思えます。
大人になると
家事や仕事に追われて
季節を感じる余裕が
少しずつ薄れてしまう気がします。
けれど
ただ一匹のトンボに気づくだけで
遠い記憶が
ひょっこり顔を出すから不思議です。
ほんの小さな出来事が
心に風を吹かせてくれる。
季節の変わり目を
実感する瞬間は
案外こうした何気ないところに
隠れているのかもしれませんね。
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