気づいてこそ届く

子どもの頃、休み時間になると
みんなでドッジボールをしていました。

私はいつも全力でボールを投げていたのに
なかなか相手に当たりませんでした。

今思えば
ボールを投げることばかりに夢中で
相手がどこへ動こうとしているかなんて
ほとんど見ていなかったんですよね。

大人になっても
似たようなことがあります。

たとえば家族や友人と話すとき
「これだけは伝えたい!」と張り切るあまり
相手の表情やちょっとした仕草を
見落としてしまったり

仕事の打ち合わせでも
うまく伝えようと意識しすぎて
相手の声のトーンや場の空気感を
置き去りにしてしまったりすることがあります。

「ちゃんと伝えたい」
という気持ちは大事だけれど

力が入りすぎると、つい
自分の言葉ばかりを押し出してしまいがちです。

でも、相手の沈黙や目線の動きに
ちょっと心を向けるだけで

やり取りがやわらかくなって
気持ちが通じやすくなることがあります。

話を届けるって
ただ言葉を投げるだけではなくて

相手をちゃんと見て
耳を傾けながら
自分の思いも差し出すこと。

それは受け身ではなく
相手とつながるための大事な働きかけなんだなと
しみじみ思います。

きっとそんな双方向の
見えないやり取りの中でこそ
本当に伝えたいことが
自然と届いていくのかもしれません。

投稿者プロフィール

柴垣 友佳里
柴垣 友佳里くれたけ心理相談室(江南支部)心理カウンセラー
愛知県の江南市を拠点に、犬山市・小牧市・一宮市などで、対面カウンセリングやオンラインカウンセリングをさせていただいています。

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