新しい自分

私は少しだけピアノを弾きます。
弾き慣れた曲なら気分も乗って
多少のミスがあっても気にせず
ただ音を楽しむことができます。
でも誰かから突然
「この曲、弾いてみて」と楽譜を渡されると
ちょっと複雑な気分になります。
知らない調性
馴染みのないリズム
初めての指づかい
めんどうだな…
と感じてしまうこともあります。
けれど、しぶしぶ鍵盤に向かってみると
思いがけず
おもしろくなってくることがあるのです。
"あれ?この曲、案外いいかも"
と思えたりもするんですよね。
日々の暮らしにも
そんな場面があるように思います。
転勤や介護
ちょっと苦手な人との関わり
いろいろな思いがけない出来事
自分で選んだわけではない
状況に放り込まれると
やっぱり戸惑います。
でも
見たこともない楽譜に向き合うように
その状況に少しずつ馴染んでいく中で
新しいリズムや
響きが生まれることもある。
それは、自分に
深みを与えてくれるものかもしれません。
私もこれまで
仕事やプライベートで
想定外の出来事に出会うたび
自分の中の適応力や
思いがけない一面に
気づかされてきた気がします。
思い通りにいかないことは
必ずしも困ったこととは限らないですね。
むしろそれが新しい音域を
広げてくれることもあります。
たとえ自分好みじゃない
楽譜だったとしても
ひとたび奏でてみたら
思いのほか
心地よい調べが開いていくかもしれません。
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