気持ちを届ける

立派な親でいなければと
自分の心にぎゅっと
力を入れてしまうことがあります。
たとえば
テストの点が思わしくなかった子どもに
「もっと頑張りなさい」と言ってしまったとき。
本当は
悔しそうにうつむく姿を見て
「よくがんばったね」って声をかけたかった。
でも "ここで甘やかしてはいけない" と
自分に言い聞かせてしまう。
あるいは
友達からイヤなことを言われて
落ち込んでいる我が子に
「言い返せばいいじゃない」
「そんな子、気にしなくていいよ」と
強く励ますような言葉を選んでしまうことも。
本当はただ
「つらかったね」「悲しかったね」と
寄り添ってあげたかったのに。
子どものためを思って
かけたはずの言葉なのに
胸の奥に
小さな痛みが残ることがあります。
それは
伝えたかった気持ちが
ちゃんと届かなかったときの
心のサインなのかもしれません。
子どもに
「大好きだよ」と伝えるとき
「がんばったね」と声をかけるとき
その言葉は、きっと子どもだけでなく
あなた自身の心にも優しく沁みていくもの。
厳しさで育つものもあれば
優しさで育つものもある。
そのバランスは
日々揺れ動くのだと思います。
その日の空気や
子どもの表情を感じながら
まっすぐな気持ちで紡いだ言葉こそが
一番届いていくのかもしれませんね。
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