色づく心の整理
柴垣 友佳里
先日、駅へ向かう道でふと見上げた木が
すっかり赤く染まっていました。
「こんなに色づいていたんだ」と驚くたびに
季節も、心も気づかないうちに
変わっていくんだなと思います。
紅葉の木々は
自然と手放す時を知っているようです。
無理に葉を落とすわけでもなく
風にまかせて静かに散っていく。
人の感情も、そんなふうに
整理できたらいいですよね。
モヤモヤや悲しみは
すぐに片づけようとすると、かえって心が疲れます。
そのまま置いておいても
時間が色を変えてくれることがあります。
無理やり整理するというより
自然に整っていくというように。
だから今のあなたの心が
どんな色でも大丈夫。
少し深呼吸をするうちに
ゆっくりと、自分の色を取り戻していくはずです。
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