内なる季節

これから昼より夜が長くなってくると
「暗くなるのが早いなぁ」と
少し寂しく感じることもありますね。
でも、夜の長さには
実はやさしい面があるように思うのです。
昼は開放的で
外に気持ちが向きやすい時間。
出かけたり
人と会ったり
あれこれ用事をこなしたり。
どうしても外の世界に目がいって
心も体もせわしなく動きがちです。
その一方で、夜は自然と
内側に意識が向きやすくなります。
外の光が減っていくと
静かに自分の心や体の声に
耳を傾けやすくなるもの。
夜が長くなれば
屋内で過ごす時間も増えますよね。
無理に何かをしなくても
ただお茶を飲んでぼんやり座っているだけで
昼間のざわめきが遠のいていく気がします。
そんな静けさの中で
「今日はちょっと疲れてるな」と体に気づいたり
「あのときこんな気持ちだったな」と心に耳を澄ませたり。
春や夏のにぎやかな自分とは違う
落ち着いた自分に出会えることもあります。
私自身、秋から冬にかけての夜は
どこか心のリズムがゆるんでいくのを感じます。
早く暗くなるからこそ
「今日はここまで」と区切りをつけやすいし
家の灯りやふと耳に入る湯気の音に
「あぁ、これで十分だな」と思えたりする。
昼間の慌ただしさでは見過ごしてしまうような
小さな安心に気づけるんですよね。
夜の長さは、もしかしたら
「少し立ち止まってもいいよ」という
季節からのメッセージなのかもしれません。
夜が長いからこそ
自分の中の小さな変化に気づきやすくなる。
そう思うと
これからの季節が少し待ち遠しくなってきます。
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