ひとり時間の宝物

学生時代、閉館まぎわの図書館で
ひとり過ごした時間が
今でも心に浮かぶことがあります。

ほとんど人がいなくなった空間で
ページをめくる音だけが
静かに響いていた、あの感じ。

ちょっと心細いようでいて
不思議と安心していた自分がいました。

人と一緒に過ごすのは好きだけれど
本当に大切なことは
一人のときにしか見えないことがある。

年を重ねるごとに
そんなふうに感じるようになりました。

たとえば
自分が何を大切にしたいのか。
今、どこに向かっているのか。

にぎやかな日々の中では
つい流されてしまうような問いも

静かな時間の中では
ふっと輪郭を帯びてくることがあります。

仕事でつまづいたときや
人との距離感に悩んだとき

誰にも話さず
ただ自分の気持ちと向き合ってみる。

すると、心の底から湧いてくる
本当の声が聴こえてくることがあるのです。

それは、誰かの意見や
世の中の正しさとは少しちがう
自分だけの感覚。

人に話して初めて
気づけることもあれば

誰にも話さない時間の中で
見つけるものもある。

一人きりの時間にしか拾えない言葉が
私たちにはきっとあるのだと思います。

投稿者プロフィール

柴垣 友佳里
柴垣 友佳里くれたけ心理相談室(江南支部)心理カウンセラー
愛知県の江南市を拠点に、犬山市・小牧市・一宮市などで、対面カウンセリングやオンラインカウンセリングをさせていただいています。

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