本気の先にある景色

子どもの頃よく
「授業ごっこ」をして遊んでいました。
黒板の代わりに押入れのふすま
チョーク代わりに折れたクレヨン
クラスメイトはぬいぐるみたちで
私は先生役
堂々と話して
ちょっとえらそうにプリントを配って
誰からも突っ込まれない
理想の授業ができる。
あれはあれで
満たされた気持ちになったものです。
でも大人になって
本当に先生という仕事について
実際には
うまく伝わらなかったり
教室がざわついたり
時には自分の言葉が
誰かを傷つけてしまったり。
現実では
うまくいかない瞬間が必ずあって
だからこそ
試行錯誤や葛藤が生まれます。
でも不思議なことに
その苦労こそが
やがて「やりがい」と呼ばれるものに
つながっていくんですね。
遊びには失敗がありません。
失敗しないからこそ
安心して楽しめるけれど
それだけでは
どこか物足りなくなってしまうのも
また事実。
本気になると
痛みも失敗もついてくる。
でもその分
深く味わえるものがある。
嬉しさも、悔しさも
すべてが自分の血となり肉となるような。
たまには「ごっこ」で
ひと休みするのも大事だけれど
やっぱり私たちはどこかで
本気になる時間を
求めているのかもしれませんね。
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