心の重なりに気づく

急いでいる日の夕方
スーパーのレジに並んでいた時のこと。

前に並んでいた方が
お会計の段階になってから
ポイントカードを探し始めて

見つからないまま
店員さんと「どこだったかしら」と
会話を始めました。

その方は
こちらを気にしながら
「すみません」と声をかけてくれて

私は
自分にもそういうことあるなぁ、と思いながら
「いえいえ、大丈夫です」と返しました。

たしかに、大丈夫と思っているのも本当だし
早くしてもらえるならばありがたい、のも本当。

案外そういう場面って
日常ではよくありますね。

ほっとしているのに緊張していたり
許しているつもりでまだ引っかかっていたり。

家族に腹を立てながらも
夕飯には好きなメニューを出しているとか

怒っているのに
帰ってくるとホッとするとか。

感情ってひとつじゃなくて
重なっているんですよね。

悲しみの中に温かさがある。
怒りの底に寂しさが潜んでいる。

子どもの頃は
人間関係にも白黒はっきりさせたい傾向にあったけれど

今はグレーな部分に
なんともいえない人間らしさや
優しさを感じるようになりました。

きっと、年齢を重ねるって
そういう「重なり」や「ゆらぎ」を
受け入れられるようになることなのかもしれません。

いろんな感情を抱える自分を
まずは面白がってみようかなと。

今日もそんなふうに暮らしています。

投稿者プロフィール

柴垣 友佳里
柴垣 友佳里くれたけ心理相談室(江南支部)心理カウンセラー
愛知県の江南市を拠点に、犬山市・小牧市・一宮市などで、対面カウンセリングやオンラインカウンセリングをさせていただいています。

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