叱る勇気

子どもの頃
「ちょっと座りなさい」と呼ばれて
長いお説教を受けた記憶、ありませんか?

足はしびれるし
耳に痛い話ばかりで
「早く終わってほしい」と時計ばかり見ていた…

そんな体験
一度はあるのではないでしょうか。

「叱る」という言葉には
どうしても苦い印象がつきまといますね。

けれど不思議なことに
大人になって叱る側になってみると
景色が変わる気がします。

本当は好きで叱っているわけではない。
むしろしんどくて、できれば避けたい。

それでも大事な相手だからこそ
あえて言葉を選んで伝える。

ときには嫌われる覚悟さえして。

立場が変わって
初めて分かることって多いような気がします。

親になって
上司になって
後輩を持って

"あのとき叱ってくれたのは
こんな思いだったんだ" と
胸に響く瞬間があります。

叱られたそのときは
素直に受け取れなくても

時間が経ち
自分が成長したあとで
あの言葉は自分のためだったと気づく日がくる。

そのとき初めて
叱るという行為が
ありがたい贈り物に変わるのかもしれませんね。

投稿者プロフィール

柴垣 友佳里
柴垣 友佳里くれたけ心理相談室(江南支部)心理カウンセラー
愛知県の江南市を拠点に、犬山市・小牧市・一宮市などで、対面カウンセリングやオンラインカウンセリングをさせていただいています。

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