ふつうが宝物

たとえば朝の食卓の
湯気の立つ味噌汁。

それを用意してくれた人が
いてもいなくても

毎朝そこにあるのが当然と
受け止めがちだったりします。

ありがたいなと思うより
「ちょっと味が濃いかも」
なんて不満をこぼしたり。

でも、ある日
その味噌汁がなくなったとしたら…

そのとき初めて
どれほど
その湯気のぬくもりに支えられていたかに
気づくのかもしれません。

空気のように
あたりまえだったものは

それがなくなったときに初めて
存在の大きさを
強く浮かび上がらせてきたりします。

帰る場所があること。

ちょっとしたことで
ぶつかる相手がいること。

うるさいと感じた声が
実は一番安心できる声だったこと。

あのときは
鬱陶しいと思っていたのに

もう一度だけでいいから…なんて
後になって
胸の奥でそっとつぶやく。

今が永遠に続くかのような
錯覚の中で
生きてしまっているものなのかもしれませんね。

すべては変わっていく。

「こんな日常、うんざり」と
こぼしたくなる日も
あるかもしれないけれど

それもまた、生きている証。

いつか懐かしむであろう “今” を
大切に味わっていけたら素敵ですね。

投稿者プロフィール

柴垣 友佳里
柴垣 友佳里くれたけ心理相談室(江南支部)心理カウンセラー
愛知県の江南市を拠点に、犬山市・小牧市・一宮市などで、対面カウンセリングやオンラインカウンセリングをさせていただいています。

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