やる気はあるのに、うまくいかない自分がつらくなる

がんばっているのに、まわりとうまくかみ合わない日々
ADHD(注意欠如・多動症)の特性をもつ方は、日々の生活の中でたくさんの工夫を重ねながら、一生懸命に過ごしておられることが多いように感じます。
それでも、忘れ物が続いたり、時間に間に合わなかったり、仕事の流れがうまくつかめなかったりすると、心の中に「どうしてできないんだろう」「また迷惑をかけてしまった…」といった思いが重なり。自信をなくしかけてしまうこともあるかもしれません。
頑張っているのに、どこか空回りしてしまうような感覚。周囲とのすれ違いに、胸がふさがるような日もありますよね。
自分に合った工夫が、日々をやさしく変えていく
けれど、ADHDの特性には、その人ならではの豊かな感性や、独自のひらめきが宿っています。
「忘れやすい」「集中力が続かない」といった特性に合わせて、タイマーやメモ、アプリなど、ちょっとした道具を取り入れたり、作業の順番や進め方を変えてみたりすることで、心がふっと楽になることもあります。
「これは苦手だけど、こっちは得意かもしれない」
そんなふうに、自分に合ったスタイルを見つけていくことは、自分らしく生きるための大きな一歩となります。
わかってもらえる、という安心感
人との会話の中で、自分の考えや気持ちをうまく伝えられたと感じられたとき、ふと肩の力が抜けるような安心感に包まれることがあります。
焦りや混乱の中にある想いを、誰かと一緒に少しずつ言葉にしていく…。そんな時間を通して、自分のことがだんだんと見えてきたり。周囲との関係がやわらかくほどけていくこともあります。
心理カウンセリングでは、あなたの歩幅に合わせて、一緒に整理したり。考えたりしていきます。少しずつ、自分の感覚を大切にしながら、まわりとの関わりも心地よく整えていけるよう、お手伝いができればと思っています。